タクシー運転手への転職を考えている方の中には、

「タクシー運転手はブラックなイメージがあるけれど、実際どうなんだろう…?」

と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。タクシー運転手はあまり良くないイメージを持たれることもありますが、実際には、働いた分だけ稼げたり、しっかり休みが取れたり、メリットもたくさんある職業です。

そこでこの記事では、よくあるタクシー運転手のイメージと、実際の職場や労働環境についてご紹介します。今持っているタクシー運転手へのイメージと実際の環境にはギャップがあるかもしれません。

ぜひ最後まで読んでいただき、タクシー運転手の本当の労働環境を知った上で、自分にタクシー運転手は合っているのか転職する前にじっくりと考えてみてください。

よくあるタクシー業界のイメージ

タクシー

よくあるタクシー業界のイメージとしては、

・労働時間が長い
・理不尽なお客さんに当たる
・働いた割に稼げない

などがあります。

では、なぜこのようなイメージを持たれているのかみてみましょう。

労働時間が長い

タクシー運転手は労働時間が長いイメージを持たれることが多いです。その理由は、夜間勤務の存在が関係していると考えられます。実際、丸1日勤務することもあり1日の労働時間としては他の職業よりも長めです。

しかし、

・1ヶ月の労働時間は合計262時間まで
・1勤務あたりの拘束時間は最大21時間
・勤務終了後は連続20時間以上の休みを取ること

が労働基準法で定められており、違反すると営業停止などの厳しい処罰が下されるため必ず休みを取れます。

長時間働いた分休みを取れるため、月々の労働時間は他の職業と変わりありません。

理不尽なお客さんに当たる

タクシー運転手が絡んだ事件をテレビで目にする機会もあるため、理不尽なお客さんに当たって苦労するイメージを持つ人は多いかもしれません。

実際、事件にまで発展することはほぼありませんが、理不尽なお客さんに当たることはあります。タクシーにはさまざまな人を乗せますし、タクシー運転手はお客さんを選べないため、まれにタチの悪い人を乗せることがあるのです。

例えば、

・「この金額で目的地まで行け」と、目的地までの金額を指定される
・「乗ってやるから運賃を安くしてほしい」といわれる
・一方通行の道を逆走するよういわれる

など、理不尽なお客さんに当たったエピソードはさまざま。このようなケースでの接客は難しく、タクシー運転手が苦労するポイントの一つです。

働いた割に稼げない

一般的に、タクシー運転手は低賃金のイメージを持たれることが多いです。その理由は、タクシー運転手の平均給与が低いからであると考えられます。

令和元年の情報では、全国平均年収が436万円であるのに対し、タクシー運転手全体の平均給与は約360万円と大幅に低いことがわかります。

しかし、タクシー運転手の平均給与が低いのには理由があります。

タクシー運転手の給与体系は歩合制が取り入れられており、努力するほど収入アップを目指せる反面、努力をしなくては稼げません。頑張って年収600万円以上稼ぐ人もいれば、モチベーションが上がらず平均以下の収入しか得られない人もいます

その結果、タクシー運転手全体で年収を平均すると全国平均よりも低くなってしまい、働いた割に稼げないイメージがついてしまうようです。

実際の職場や労働環境

タクシー

タクシー運転手はネガティブイメージを持たれやすいですが、実際は、

・勤務形態が選べる
・一人のお客さんと長く接することは多くない
・稼げるポイントが見つかればあまり苦労しない

といった働きやすい面があります。では、それぞれ詳しくみてみましょう。

勤務形態が選べる

タクシー運転手の勤務形態には、日勤・夜勤・隔日勤務の3種類があり、3つの勤務形態の中から自分が望む働き方を選択できます

日勤は、朝から夕方まで働く勤務体系。一般的な会社員と同様のリズムで働けるのが大きな特徴です。

夜勤は、夕方から翌朝まで働く勤務体系。夜間はタクシー料金が上がるため、稼ぎやすいのが大きな特徴です。

隔日勤務は、朝から翌朝まで働く勤務体系。3つの勤務形態のうち主流とされる働き方です。丸一日働くため、日勤と夜勤両方の特徴を兼ね備えています。

また、隔日勤務は長時間連続で勤務した分まとまった休みを取りやすく、プライベートを充実させやすいという特徴もあります。

タクシー運転手はネガティブなイメージがあるかもしれませんが、自分に合った働き方ができ、比較的自由な時間も多いという他の職業にはないメリットがあるのです。

一人のお客さんと長く接することは多くない

タクシー運転手の苦労の一つとして理不尽なお客さんに当たることがありますが、実際理不尽なお客さんに当たる確率は低いです。

お客さんがタクシーを利用する目的は「移動」です。わざわざ運転手に絡んで理不尽な言いがかりをつけてくる人はほとんどいません。

また、急ぎの用事でタクシーを利用する人は多く、長距離の移動でタクシーを利用する人は少なめです。そのため、一人のお客さんと長時間接することはあまりないでしょう。

稼げるポイントを見つければあまり苦労しない

タクシー運転手は稼げないイメージがあるかもしれませんが、給与体系に歩合制が取り入れられているため、実際は頑張れば頑張るほど稼げます

また、稼げるポイントが見つかれば、効率良く営業できるためあまり苦労せず収入アップが叶うでしょう。全国平均の収入を超えることも可能です。

そのためには、先輩方に稼げるポイントを教わったり、乗客との会話からタクシーのニーズが高い穴場スポットの情報を得たりするといいでしょう。道を積極的に覚えて、効率のいい営業方法を身につけるのも得策です。

最終的には自分に合うかどうかが大事

タクシー

一般的なイメージとは反対に、働きやすい環境が整っているタクシー運転手。
しかし、最終的には自分に合っているかどうかが最も大切です。

タクシー運転手への転職を考えているなら、

・なぜ自分は転職したいのか
・転職したい理由はタクシー運転手なら解決できるか

この2点についてよく考え、自分に合っているのか確認しましょう。

なぜ自分が転職したいかを考える

転職する際には、なぜ自分が転職したいのか今一度考えてみてください。なぜ転職したいのかを明確にすることは、理想の転職を叶えることにつながります

収入アップを目指したいのか、より良い職場環境で働きたいのかなど、転職したい理由をはっきりさせることで自分の理想が明確になり、理想の職場を見つけやすくなるはずです。

また、タクシー運転手に転職したいと考えている人であれば、本当にタクシー運転手になりたいのかがわかるでしょう。

もしあやふやな答えしか出てこないなら、自分自身をもっと深く分析する必要があるかもしれません。転職して後悔しないよう「なぜ転職したいのか」をじっくりと考えてみましょう。

転職したい理由はタクシー運転手なら解決できるかを考える

自分がなぜ転職したいのかはっきりさせたら、転職したい理由はタクシー運転手なら解決できるか考えてみましょう

例えば、上司とのコミュニケーションに疲れてしまったひとや、頑張ってもなかなか上がらない収入に不満を持っている人にとって、タクシー運転手は最適です。

タクシー運転手なら一人で働けるため、上司との会話で消耗することはありません。また、頑張れば収入をいくらでも伸ばすことができます。

このように、タクシー運転手は自分に合った職業なのかを見極めてから転職すれば、転職して後悔することはないでしょう。

まとめ

タクシー

では最後に、この記事でご紹介した内容をまとめます。

よくあるタクシー運転手のイメージとしては、

・労働時間が長い
・理不尽なお客さんに当たる
・働いた割に稼げない

などが挙げられます。しかし実際は、

・勤務形態が選べる
・一人のお客さんと長く接することは多くない
・稼げるポイントが見つかればあまり苦労しない

といったように、タクシー運転手は世間のイメージとは逆に働きやすく、しっかり稼げるのです。

ただし、転職する際は自分に合うかどうか見極めてからにしましょう。

・なぜ自分は転職したいのか
・転職したい理由はタクシー運転手なら解決できるか

まずはこの2点についてよく考え、自分に合っているのか確認することをおすすめします。



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