多くのタクシー会社が歩合制という形態を取り入れる中で、ドライバーはどのようにすれば自分の報酬が上がるか悩みますよね。

タクシー運転手は受け身では思い通りの報酬を受け取ることはできません。

自分の雇用形態や働く地域の特性、リサーチ内容を把握し、状況に応じた営業をして行くことが報酬アップへの近道です。

タクシー運転手の報酬アップへ繋がる『流し』という営業方法について詳しく解説していきます。

そもそもタクシーの流しって何?

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流しとは、タクシー運転手の営業方法の一つです。
ドラマなどでも手をあげてタクシーを止めるシーンをよく目にすると思います。
走行している途中でタクシーに乗りたいお客様を見つけて乗せる営業方法を流し営業と呼びます。

・流し営業の他にはこんな営業も
流し営業の他には受け待ち営業配車営業があります。
受け待ち営業は、駅前や空港などのタクシー乗り場など、利用者が集まる場所に並び、順番待ちをしながらお客様を乗せていく営業方法です。

配車営業は、お客様から直接電話やアプリなどで依頼を受け、指定の場所に向かうという営業方法です。

どの営業方法が向いているのかは、地域によって大きく異なってきます。

例えば、東京や大阪などの都市部や観光地では、人通りも多くすぐにタクシーを捕まえたいという人も多いので流し営業が向いています。
それに対し、地方の人通りが少ない道や、自家用車が主流の地域だと流し営業は向いていません。

しかし、この流し営業のコツを知り、極めることで、受け身の営業だけではなく自らお客様を取りに行くドライバーとして売上アップにも繋がるはずです。

ここからは、どの地域のタクシー運転手でも身につけていて損はない流し営業のコツをご紹介します。

流し営業の6つのコツ

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  1.人の集まりやすい場所を走る
2.電車が遅延したときや止まったときは駅へ向かう
3.イベント・行事の開催日を狙う
4.周囲を見渡せるスピードで走る
5.交差点の信号で先頭になる
6.左車線をゆっくり走る

流し営業のコツを6つご紹介します。
タクシーを利用する立場に立つと理解できる内容ばかりなので利用者目線で考えてみましょう!

1.人の集まりやすい場所を走る

まずは、人がたくさん集まる場所を走るようにしましょう。
日中であれば、オフィス街高級住宅街などを走行して利用者を探しましょう。

夜の時間帯であれば、オフィス街だけでなく、飲屋街などを走行してもいいでしょう。

・天候が悪いときもチャンス
雨の日の乗車率は晴れの日の3割~4割ほど増えます。駅前ですらタクシーを捕まえるのに時間がかかることも多いですよね。また、雨だけでなく、強風や猛暑日、雪の日なども人間がタクシーを利用したくなる時です。

天気予報は欠かさずチェックし、天候に合った戦略を考えることが流し営業のコツです。

天候だけでなく、その土地の形状を知っておくのもオススメです。
例えば、急な坂道を通らなければ辿り着かない目的地は、猛暑日や大雪の日にタクシーを利用する人が増えるはずです。

2.電車が遅延したときや止まったときは駅へ向かう

予定に合わせて電車やバスに乗ったはずが、何かの影響で遅延してしまった場合時間にも気持ちにも余裕がなくなりますよね。徒歩で行く予定だったものも、車を使えば時間に間に合うとなればタクシーを利用する人が増えるはずです。

そのような遅延の情報が入った場合、駅へ向かうとスムーズにお客様を載せることができるかもしれません。

3.イベント・行事の開催日を狙う

音楽ライブやスポーツの試合、お祭りなど人がたくさん集まるイベントは開始日時や場所を事前にチェックしておきましょう。

開始前や終了後にタクシーの需要が高まります。特に音楽イベントやスポーツ観戦などのイベントを楽しみ体力を消耗し、タクシーでゆっくりと早く帰りたいという人も多いはずです。

会場付近をゆっくりと流し営業するなど、タクシー乗り場があれば受け待ちしましょう。

4.周囲を見渡せるスピードで走る

流し営業は、手を挙げてタクシーを捕まえようとしているお客様を見つけて乗せます。
自分がタクシーを止める時、スピードが出ているタクシーを止めようという気にはなりませんよね。

手を挙げていなくても、タクシーを探しているお客様もいるということを頭に入れて起きましょう。周りの車に合わせて早い速度で走ってしまうと、ドライバーがお客様を見つけられないだけでなく、タクシーに乗りたい側もタクシーを捕まえにくくなってしまいます。

しかし、あまりにもゆっくり走ってしまうと周囲を走る車の迷惑にもなりかねないので、周囲を見渡せ、手を挙げている方を見つけたらすぐに止まれるスピードで走行しましょう。

5.交差点の信号で先頭になる

走行しているタクシーを止める時に確認するのが「空車」かどうかだと思います。信号待ちしているタクシーはその表示が見やすく、すでに止まっているためお客様も簡単にタクシーに乗ることができます。

また、もし先頭にならなくても少し車間距離をとって止まることにより、表示が見えやすくなります。

あくまでも交通ルールの範囲内で行うことなので、急な減速や他の車の迷惑になるようであれば控えましょう。

6.左車線をゆっくり走る

車線が多い場合に、歩行者に一番近い車線は左車線です。流しをする際には、左側を走行することを意識しましょう。

中央の車線を走行していてお客様を見つけたとしても、急な車線変更は危険を伴います。また、タクシーを止める方にとってもためらってしまいます。

乗りたい人を見つけるためには、すぐに止まれる車線を相手が止めやすい早さで走行することを意識しましょう。

稼ぐタクシー運転手は「流し」が上手い!

稼ぐタクシードライバーは、待ち営業と流し営業をうまく使い分け、効率的にお客様を乗せているはずです。待ち営業でのお客様を降ろした後、別の乗り場で待ち営業をするにしても、その間に流しをするのです。

流しが上手い人は、移動時間でもどの道を通るとお客様を捕まえやすいというのが頭に入っています。これは経験を重ねるごとにコツを掴めたり、情報収集(天気予報やイベント情報など)も大切になって来ます。

1日の業務の中で、いかに空車時間を減らすかが給与UPへのカギです。

初心者だからといって諦めず、積極的に流しを取り入れて行きましょう。

流し営業を極めて収入アップを目指そう

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タクシードライバーに欠かせない流し営業について解説しました。

どのような地域でドライバーをするかにもよりますが、流し営業が上達すれば報酬も上がるはずです。

今回ご紹介したコツを頭に入れながら日々の業務に励んで見てください。

また、ドライバーにとって一番大切なのはお客様を安全に目的地までお届けすることと、乗客が信頼できる運転だと思います。

早く目的地まで送り、次を見つけなければと焦ってしまっては一緒に乗っているお客様もそれを感じ取ってしまうはずです。

一人ひとりに丁寧なサービスを心がけて行きましょう。



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