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タクシー運転手に転職後の人は読まないで
タクシー運転手に転職して後悔した人

タクシーに転職した直後、初めの3ヶ月間は収入を保障してくれる会社もあります。
この保障期間の間にどれだけの事を学び、保障期間が終わった後にどのような方法でタクシーの業務を進めていくのか……これがその後、タクシー業界への転職を後悔しないためのポイント。この時期を有効活用しないと転職したことを後悔するかもしれません。
転職したことを後悔しないためには、幹線道路で自分の乗せやすいエリアを知るとか、どの時間帯であればお客様が多いとか、自分なりのセオリーを作ることです。
その作業を怠った筆者は正直後悔をしています。現在、タクシードライバー歴5年目であるにもかかわらず、未だにほとんどのエリアで流し営業をしているくらいです。ここではタクシー業界への転職を後悔しないために、私の経験を交えて皆さんに有益な情報を発信できればと思います。
タクシーの仕事は水物?

タクシーの仕事はよく水物の仕事と同じとよく言われます。いわゆる飲食業界と同じという意味。そのため、多くのタクシードライバー にとって2月と5月と8月は閑散期で辛い時期。一方、11月後半から1月前半と3月から4月は繁忙期となります。ハッキリ比較したわけではありませんが、過去の給与面からも感覚的にも間違ってはいないと思います。
時期に寄る浮き沈みは激しく、売り上げや給料を安定させるために各タクシー運転手は必死になっています。タクシー運転手の収入は非常に不安定です。
筆者は、この不安定さを面白いと考えているのですが、その考えを持てるかどうかでタクシー業界での人生が大きく変わってくるでしょう。とくにこれまで業界未経験だった人や新卒でタクシー業界に入って来た人には大きなストレスになるかもしれません。中には心の病気や鬱病になってしまう人も……。良い時と悪い時のバランスが取れるようになると安定した収入を獲得できますが、そうなるためには自分なりのセオリーを作らなければなりません。
タクシーへの転職で後悔しないために

基本は接客、運転、事故
このどれが欠けてもうまくいきません。向き不向き以前の問題になります。具体的ではありませんが一例で後悔に至るプロセスをパターン化してみました。
売り上げ重視しすぎて後悔に至るパターン
- 成功例ばかり見過ぎて現実を受け入れて仕事が出来ない。
(月100万円売上が簡単に挙げられた成功例がネットに掲載されていて、
同じようにやってみたが、うまく出来ない。)
- プライドが邪魔をして“出来ない自分”を受け入れられない
- 乗り逃げなどでストレスを感じ始める。最悪の場合は心の病や鬱病に。
- 不安から運転による事故が頻発するようになる
- 挽回のチャンスを探る
- 給与を気にしすぎ焦り過ぎてうまくいかない
- タクシーに転職したことを後悔して辞める
接客が苦手で転職に失敗し後悔するパターン
- 接客が上手ではない
- 客を乗せても質問責めにしてしまったりユーモアセンスが乏しく会話が弾まない
- 人と話すのが苦手だからと自分であきらめる
- あきらめて開き直り顧客からのクレーム対象に
- クレーム対応で精神的に参ってしまい鬱になり休みが増える
- 後悔に陥り辞める
タクシードライバーとして続かない人の特徴・後悔する人の特徴

色々な思いをもってタクシー会社に入社したものの、あえなくタクシードライバーを辞めてしまう人はとても多いのです。とくに女性には厳しい業界かもしれません。
転職失敗の原因

タクシー業界での仕事が続かない人たちの多くは、自分自身の能力をよく認識していない事が原因と考えられます。能力といっても、多くのケースが“自分で裁量を勝手に決めてしまっている”パターン。実はまだまだ改善の余地が残っていることがほとんどです。
では、何故彼らはタクシー業界から去ってしまうのでしょうか?
顧客検索力

インターネットにはタクシードライバーのブログなどがよくアップされています。ブログに掲載されている成功例は、ときに“おすすめの働き方”になるでしょう。しかし、そんなホワイトな実情ばかりではなく、実際の現場はもっとシビア。成功例である“おすすめの働き方”にこだわり過ぎてしまうと、成功している人と自分の給与を比較して焦ってしまい、長距離乗車の客ばかりを選ぼうとして失敗することがあります。
業界を去っていくタクシードライバー は、深夜帯によくいる短距離乗車の酔客を嫌がるのですが、客を選び過ぎてしまい、結果的には優良な客までもうまく乗せることが出来なくなってしまいます。とくに田舎では客を選んでいては仕事になりません。客を乗せて運転してナンボの世界なのに、ドライバーがそれを忘れてしまうのです。
筆者の場合、深夜帯の酔客サラリーマンは効率がいいので喜んで乗せます。接客的にもほとんど寝てしまうので降車場所をしっかり確認しておけば、まず問題になることは少ないのです。また手が上がった客の降車距離は測れないので、どんな顧客も全て乗せようと心掛けています。
勤務パターン

タクシー会社ではドライバーに隔日勤務の勤務形態をとることが多く、一乗務当たり20時間近い時間勤務することになります。20時間労働……公務員はもちろん、その辺のブラック企業でもなかなかない勤務形態です。
長時間乗務や空車時間の客探しのモチベーションの継続は、とても重要だと考えてください。
求人募集を見た時でも正社員になる際に行われる面接でも、この長時間労働については聞かされているでしょうが、実際に働いてみると想像以上にモチベーションを継続させるのは困難です。
経験に偏りがち
以前は別の職業で正社員をやっていた人もタクシー業界には多く流れてきます。過去の仕事で成功体験……これはもちろん大きな財産でしょう。しかし、成功の記憶にこだわり過ぎてしまうと、挫折した時になかなか這い上がってこられません。
タクシーの客検索力は成功することもあれば失敗することもあります。失敗は成功の基。失敗の1つ1つを気にしていたら勤まらない業界です。日々いろんな事を試していく、そんなチャレンジ精神を継続することこそがタクシードライバーとしての仕事を楽しく続けるコツでしょう。
タクシードライバーという職業をよく理解して失敗を怖がらないこと。客検索力、客流動性の読み解く力、客となるかどうかを観察する力……これらを自分のペースで身につけること。そう心がけていけば、気ままで楽しいタクシードライバー人生を謳歌出来る可能性は随分と上がると思います。
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