2020年にコロナが流行し色々なところに影響が出ております。
社会の経済活動や、市民の生活でも行政からは不要不急の外出を控え、会食控えが要請されていました。

しかし、すべての産業が下火になっていくのではなく、コロナ禍にマッチした業界は一層社会に貢献しながら活気立っています。
タクシー業界もその一つに挙げられます。たしかに会食後や終電後の乗車客は減っているのだが、それを相殺するように逆にコロナ禍の恩恵を受けているとも言えるでしょう。

それは、電車・バス等からの客の流出や、飲食物の有償デリバリー事業に取り組み人を乗せて運ぶという事業の形から見直しが行われています。

コロナ禍による大幅なタクシー会社の売り上げ減少

タクシー

2020年の第一波と言われるコロナ感染拡大期には、イベント自粛や、セルフメディケーションによる自制、また同4月には日本で初めての緊急事態宣言の発令があり、行政より不要不急の外出、大手企業によるテレワークが導入されました。

それにより、街から人が消えました。外出する人の絶対数が減ったことにより、東京の大手タクシー会社・日本交通の広報担当者によると、売上4月は7割減、5月は6割減(前年同月比)になったといいます。

またタクシーの売上はなにも日本国民だけで構成されていないのも見落とせないです。
政府が東京オリンピックに向けて、訪日外国人数を増やすべく観光に力を入れてきたのだが、タクシーはそういう外国人にとっては行きたいところにまっすぐ迎えると重宝されてきました。

しかしコロナの影響により、訪日外国人は99.9%減となり、街で外国人を見かけることを少なくなったように、タクシー業界での売上の構成を変えてしまうほどの影響がでています。

未経験からタクシー業界へ飛び込む人が増えている

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高齢化による人手不足が続く状況

タクシードライバーの高齢化
平均年齢の高いタクシー業界、タクシーは2種免許が必要でどの車にも言えることであるが安全運転をする義務があり、その責務は非常に大きいです。

年齢を重ねると反射神経や判断能力が落ちたり、また体力的に続けられなくなったりと辞めていく人が多いため、人員が流動的になっています。

余裕のある会社が求人を出し続けている

近頃多い、タクシー会社の廃業と倒産。
コロナの影響だけではないが、高齢化が進んでいるということもあり、ドライバーが感染を恐れ辞めていくことや、緊急事態宣言発令や、自粛ムードにより売上低下で、体力のない会社は廃業と倒産が進んでいます。

この前提のもとドライバーの求人が増える大きな一つの訳があるのです。
それは行政により需要と供給のバランスを保つために台数の増減が決められているということ。

つまり、タクシーの絶対数を基本的に変えられないため、不景気により廃業に追い込まれたタクシー会社があったとしても、体力のある余裕のある台数を増やしたいタクシー会社が後釜をとり、ドライバーの求人が出るというのです。

その体力のある会社も、先にも述べたように、タクシー業界の“人を乗せて運ぶ事業“という事業だけでは事業継続できない会社が多いのです。
会社も生き残ろうと、飲食物のデリバリーを始めたり、高齢者宅やコロナの感染リスクを減らそうとする層の買い物代行を始めたり、事業存続のために新しいことに果敢に挑んでいく必要があるのです。

体力がある余裕があるタクシー会社でも求人をかけるほど人員が必要なのです。

タクシードライバーの求人が絶えない理由をまとめてみましょう。
一般的に言われる大原則 不景気になるとタクシードライバーは増え、景気がよくなるとタクシードライバーが減ると言われていることです。
それは今まで述べてきた2つの大きな理由、ドライバーの高齢化余裕のあるタクシー会社による吸収・合併、そして行政の示す需要と供給のという1つの訳があることがわかりました。

タクシー運転手は誰でもなりやすい

タクシードライバーの求人は他の産業と違い、未経験者からの応募が多いです。
例えば未経験の方がいきなり保育士や教師になったりすることは少なく、IT業界や製造業でも同じことが言えましょう。
タクシードライバーというのは、自動車運転免許で2種免許を取得していればなれることができ、ナビの普及により昔と違い道を知らなくてもなることができます。

2種免許をするために必要な日数と時間は一般的に、合宿で最短8日目 18万円前後、通学で約20日22万円前後と言われており、自動車学校を用いることさえすれば、資格という観点で見れば取得しやすい部類に入ります。

タクシードライバーという職業に、他の仕事で得られない魅力もあることにも触れておきます。タクシードライバーは隔日勤務が基本的であり、1日仕事をして翌日は明番。ある意味休日です。
月に11~13日の出勤でありその他は休みであり、一般的なサラリーマンより絶対的な時間拘束が少ないのです。一時的に脱サラして資格取得に励みたいという人には非常に魅力的でしょう。

決して甘くないタクシー運転手の業務

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他の業種と勤務形態が異なる

先にも述べたがタクシードライバーは隔日勤務になる。
他の業種と比べて大きく異なる要素があります。1日仕事をして1日仕事をして翌日は明番。看護師や介護職員で夜勤業務をしたことがあるとイメージしやすいかもしれないです。
例えば、月曜日AM8時出勤、火曜日AM2時業務終了、翌日は明け番としてお休という具合です。1回出勤して2日分の16時間働き、次の日は休みにするという考え方です。
他の業種と比べてまとめて働いているだけで負担がない割にメリットが多いような気を持たれる人が多いのだが、この勤務形態では規則的な生活を作ることは難しく自立神経が狂い体調を崩す人も多いです。明け番を簡単に1日で2日分働いて、1日休みと簡単に考えるのは止めたほうがいいでしょう。

努力しないとタクシー業界では稼げない

もうひとつ、タクシー運転手に切って離させられないのが、交通事故や違反のリスクです。天気による路面不良や、視界不良。

やはり電車やバスが動かない日ほど忙しくなってしまう仕事であるからして、リスクが無いとは言うことはできない。乗車したお客さんに急かされてしまうというのは安易にイメージできると思うが、その中でも安全運転の義務は忘れてはいけません。

一つの例を挙げておきたいのですが、やはり不規則な生活が続いて眠れなくなる人がいます。その中でお酒に頼って眠ろうとする人の例です。
やはりお酒を頼って眠ると疲れが取り切れないばかりか、飲酒量がどんどん増えていく傾向に陥りかねません。

一杯が二杯という感じがやはり毎日続くと徐々に体力が蝕まれてしまいます。それでなくても1回16時間の労働をするわけだから体力は必要な業種であり、健康的に体調的に続けられなくなる人もいます。会社に縛られることが少ないこともあり、自己管理能力が求められる仕事といえます。

コロナ禍のなかでのタクシー業界の取り組み

・飛沫防止シールドの導入
・乗務員の感染症対策の徹底
・飲食物の宅配の恒久化

飛沫防止シールドの導入

コロナ禍で利用する人が求めるものとして、感染リスクの低減を求められています。
タクシー車内はバスや飛行機、電車と比べて非常に狭い空間で“密”あるとも言えますが、逆に狭い空間であることから対策がしやすいともいえます。

タクシードライバーは利用客すべてと行き先や運賃の受け渡しでコミュニケーションを取る必要があり、クラスター的に感染を広げてしまいかねないように見えますが、まず飛沫防止シールドにより、タクシー運転手と隔離を行うことでコミュニケーションによる感染リスクの心配を大きく低減させています。

またこの期に電子決済サービスシステムを導入したタクシー会社も多く、金銭受け渡しによる感染が気になる人にも対応策を提案しています。

また狭い空間を活き、車内の空気は約一分で入れ替わると言われています。
乗降時のドアの開け締めでも多くの空気が入れ替わるのも特徴として挙げられるのです。一部の会社では車内に空気清浄機の設置をテストしている例もあり、新型車両の導入を推進しています。

乗務員の感染症対策の徹底

またタクシー会社は、乗務員にはマスクの着用、始業時・就業時はもちろんのこと、運行中も車内の除菌活動を励行しており、出社前に検温し運行管理者が乗務員の体調を確認するなど、乗務員の感染症対策の徹底している会社がほとんどです。

アプリによる配車も進み始めました。感染リスクを減らすためにdoor to doorと、またアプリ内決済もできる場合があり、感染リスクを大きく下げることを実現することができ、利用者と対応車種が大きく増加しています。

飲食物の宅配の恒久化

行政が行った緊急事態宣言発令はタクシー業界に多大なる影響を与えたが、助け舟も出しています。それが“タクシー宅配の恒久化”である。

2020年9月に赤羽国土交通相により、タクシーが飲食物を宅配できる特例を恒久化すると発表されました。
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて9月末まで認める予定だが、タクシーの収入確保につながり、巣ごもり需要の高まりにも対応できると判断した。」トランクに飲食物を積んで運ぶことを条件に許可期限を運輸局に申請することで2年延長されるようです。恒久化されたことにより、さらに導入をすすめる会社も増えると予想され、タクシー宅配業界もwithコロナが進むと思われます。

今後10年先もタクシーの需要が完全に無くなることはない

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まずは自動運転技術が進めばという懸念があるでしょう。
しかし、電気自動車が高級車にしか無いように、一般道を自在に走る自動運転技術というのは、10年という年月では一般ユースとしてのコストが見合っていないのではないかと思われます。

タクシーを自動化するには運転技術だけではなく、AIコミュニケーション技術も開発されていかねばならないことも根拠にあげられ、利用者はタクシーにコスト増を望んでおらず、自動化の普及は難しいと考えられます。

また外国ではUberというサービスがあります。簡単に説明するとスマホアプリから、一般のドライバーで相乗りできる人に乗せてもらうというサービスです。
しかし日本では、この行為は白タク扱いとされ、交通事故の責任のとり方等の課題が大きく解禁される様子は見られないので当面はタクシーに取って代わるようなことはないでしょう。

タクシー業界の将来性についてです。無くなるか、無くならないという理論をする以前にむしろ仕事は増えていくと予想されます。増えていく理由としては大きく3つ挙げられるでしょう。

宅配業者の人手不足

まずは宅配業者の人手不足があります。
インターネットの普及はもとより、スマートフォンの普及によりこれまでインターネットをしてこなかった層にまで、インターネットで物を買う時代が来ています。この需要の急拡大に宅配業者が追いついていないというのが現状で、今後タクシー業界の提携も進むと思われます。

コロナ禍が落ち着いたら…外国人観光客の増加

2つ目は、コロナ禍が落ち着いたら訪日外国人が増えると予想されるためです。
今の日本は国策として観光客を増やそうとあらゆる手を打っています。目的は観光収入の増大だけではなさそうですが、ここでは触れません。日本語という特異性が観光とタクシー業界を結びつけており、期待できるポイントではないでしょうか。

高齢化による利用者の増加

3つ目として高齢化による利用者の増加が挙げられます。
都市部では電車・バスが主であるが、やはりdoor to doorとは言い難く、高齢者にとって移動の負担が大きいです。

コロナの影響で何もかもが刷新していく世の中で、タクシーは“高いだけ”というイメージが根本的にかわりつつあり、日常の手足となって寄り添うところにまで業務を拡大していこうとしています。こういったところから展望は暗くないでしょう。

まとめ

タクシー

ここまでタクシードライバーの求人について述べてきました。

タクシードライバーという職業には自由度の高さや、なりやすさ等から一時的に就職するのも一つの選択肢として有効で、うまく時間を活用さえできるのであれば転職とも思える人がいるでしょう。

メリットが多いただ、耳にタコを作ってしまいそうな内容だが一つ、交通事故を起こし人生の再起を計るために就業したのに、再起不能にだけはならないよう十分に安全運転には注意が必要です。



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