タクシー運転手は年収が低いのに勤務時間が長くてキツイ?

刑事ドラマを見ていると、出所してきた前科者がタクシー運転手をやっているシーンを見たことがないでしょうか?なぜか誰でもできる仕事、最後に行きつく仕事というイメージが付いて回るタクシー運転手ですがそんなことはありません。

今回はその辺のタクシー運転手の仕事の実態についてしっかり解説していきたいと思います。誰でも続けられる仕事ではないのですが、いつでも求人をだしているためタクシー運転手になりやすいというのは事実です。

タクシー運転手を辞める理由はいろいろあります。

  1. コミュニケーション力
    なるのが簡単な分、接客業に明らかに向いていない人も入ってきてしまいます。接客業なのに、お客様とコミュニケーションがとれない方は面白くなく辞めることになることもあるでしょう。
  2. 長時間労働
    また仕事が「キツイ」から辞める方も多くおります。何がきついかというと、勤務時間が長いのです。だいたい19時間前後。拘束時間は20時間を超えることもあります。

2つめの長時間労働と聞いて、「え!ブラック企業じゃん!」と思うかもしれませんが、タクシードライバーが働くのは月11~12日程度。出勤日の数は少ないのです。

隔日勤務タイプが一般的

長時間勤務のため翌日は休みで隔日勤務です。月間の勤務時間は180時間前後。

8時間労働の雇用形態と選べる会社もありますが、隔日勤務タイプが一般的です。稼ぎたいなら隔日勤務でしょう。理由は深夜だと割増料金になりますし、ほかの交通手段がないために、遠くまで乗る方が多いのです。深夜の夜勤をすると、その分だけ年収アップも狙えるのです。

こういう長時間で少ない日数の勤務という働き方が向いている人と向いていない人は大きく分かれます。慣れないうちは休日をほぼ寝て過ごすこともあるかもしれません。

頑張った分、年収が上がるのがタクシー運転手の魅力

タクシー運転手は売上の何割かが給料になるという歩合制の仕事です。基本給に歩合給と賞与が加わる形態で、目標の月の売上を超えた分に対して、歩合給がもらえるイメージです。

開業している個人タクシーなどは完全歩合制ですが、会社員としてタクシー会社に勤務しているのであれば、基本給+歩合という給与体系です。だいたい売り上げ半分ぐらいが月収という方が多いと思います。

東京であれば平均すると月給35万ぐらいですが、かなりばらつきがあると思います。

また、タクシー会社もドライバーの過労を防ぐため、最高常務距離というのを定めていることが多いです。稼ぐためとはいえ無理しすぎで居眠りで事故でも起こされたら会社も迷惑なので、こういうドライバーの管理も今はしっかりしています。

タクシー運転手の魅力は、安定した収入があること

「え~、でもタクシー運転手って年収200万円台って聞いたよ」

という方もいるかもしれません。

地方であればそうです。人口も少なく、一人一台車を持っている車社会で、観光地でもなければタクシーの需要は減りますよね。

賃金構造基本統計調査という調査によると、タクシー運転手の都道府県別賃金を調べています。

タクシー運転手として安定して稼げるのは、日本全国の平均は270万円ぐらい。地方なら月収20万円ちょっとです。しかし、東京のタクシー運転手の平均年収は417万円(ボーナス込440万円)です。なのでどこの地域でも年収400万円が保証された仕事とは言い難いのですが、東京・大阪・京都などのタクシー需要が多い地域なら安定して稼ぐことができます。

タクシー運転手の年収が高い都道府県

  • 埼玉 358万円
  • 千葉 387万円
  • 東京 442万円
  • 神奈川 359万円
  • 石川 330万円
  • 福井 357万円
  • 静岡 336万円
  • 京都 341万円
  • 大阪 368万円
  • 兵庫 346万円
  • 奈良 348万円
  • 広島 314万円
  • 福岡 308万円
  • 熊本 305万円

(金額は賞与を含む推計額 平成28年度)

東京は断トツで高いですが、地方でも観光客が多い都道府県は年収が高くなっています。考えてみれば、タクシーってJRなんかと同じ交通機関なのですよ。通勤客や観光客などの人が多ければ絶対に利用する人がいるのです。

他の都道府県の詳細データをご覧になりたい方は以下をご確認ください。

都道府県別タクシー賃金

出典)http://www.taxi-japan.or.jp/pdf/toukei_chousa/tingin28.pdf

人手不足のタクシー業界は40代で転職してくる方も多い

タクシーに乗るとだいたいドライバーさんは50~60代ぐらいではないでしょうか?平均で57.6歳、65歳以上のドライバーの割合が3割と高齢化が進んでいる業界なのです。(出典:毎日新聞

なかなか若くてやっている人が少ないのです。辞める人が多く、一定数の利用者の需要はあるのに、若くて成りたがる人が少ないためタクシー業界はいつも人手不足です。

30~40代の方がきちんとした会社を選び、そこでさぼらず真面目に働けば初年度で400万円以上の年収も夢ではありません。仕事を覚えて、道を覚えていけば、2年後年収500万円超えも夢じゃないのです。

上下関係が厳しく、長時間労働な仕事をしながら「もうこの年だし転職したら年収が下がる」「自分はこれしかやったことがないし他の仕事は無理」と思っている方はいませんか?

例えば、美容師、図書館司書、編集者、病院勤務の管理栄養士、飲食店の方など。40代でもタクシードライバーの平均年齢より若いんです。

みんなやればいいのに!と本気で思うのですが、なんせ「底辺のキツイ仕事」と上辺のイメージだけで判断して、もっとキツイのに給料が上がらない仕事をしている方が多いのは惜しいなと思います。タクシーで年収アップも夢じゃないですよ。




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