タクシー業界への転職を考えている方の中には、

「タクシー運転手は安定した収入を得られるか不安…」
「タクシー運転手の需要は減ることはないだろうか…?」

と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、タクシー運転手の将来性と現状についてご紹介します。

具体的な内容は以下の通りです。

・タクシー業界は数年先も需要が減ることはない可能性が高い
・タクシー業界の現状について
・タクシー業界の未来に不安の声もある
・タクシー業界は10年後はまだ生き残っていると予想

タクシー業界はまだまだ需要のある業界です。タクシー運転手への転職に不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

タクシー業界は数年先も需要が減ることはない可能性が高い

タクシー

タクシー業界はこれから先も需要のある職業と予想されています。

その理由は、

・慢性的な人手不足状態であるから
・外国人観光客の増加による利用者の増加
・高齢者の増加による利用者の増加
・東京オリンピックの開催による影響

の4つです。

ではそれぞれ詳しく解説していきます。

理由①:慢性的な人手不足状態であるから

タクシー業界は長年タクシー運転手の不足状態が続いています。タクシー運転手が足りていないということは、タクシー運転手の人数よりもタクシーの需要が大きいということです。しかも慢性的に不足状態が続いています。

これの対策として、タクシー会社では常に新たな人材を募集しており、働きやすい環境を都整えて対策中です。

しかし、なかなか人手不足の状態を解消できないほどタクシーの需要が大きいようです。この傾向はそう簡単には変わらないでしょう。

理由②:外国人観光客の増加による利用者の増加

タクシー業界の需要が減らない理由の2つめは、外国人観光客が増加しているからです。

外国人観光客の主な交通手段はタクシーです。電車だけでは行動範囲が限られますし、バスは複雑なものが多くわかりづらいですよね。レンタサイクルなどもありますが、知らない土地を自転車で進むのは困難です。

タクシーなら、運転手に行き先を伝えるだけで大丈夫ですので、日本語や道に不慣れな外国人からの需要は非常に高いです。

そして、日本の外国人観光客の数は年々増加中。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で外国人観光客の数は一時的に減少していますが、感染拡大が落ち着けばますます外国人観光客の数は増加するはずです。

それに伴い、タクシーの需要はさらに高まるでしょう。

理由③:高齢者の増加による利用者の増加

タクシー業界の需要が減らない理由の3つめは、高齢者の増加によるタクシー利用者の増加が予想されるからです。

日本は少子高齢化が進んでおり、高齢者がさらに増加しています。

高齢になると文字が読みづらい、段差でつまづきやすいなどの症状が出てくるため、電車やバスなどを利用するのに苦労する場面もたくさんあるはずです。

その点タクシーなら、待ち合わせ場所を指定すれば自宅にも迎えにきてもらえますし、電車やバスを利用せずにまっすぐ目的地に到着できます

こうした理由から、日々の買い物や通院などでもタクシーを利用するのです。

高齢化に伴う体の変化により、タクシー以外の交通手段の選択が難しくなるため、今後日本のタクシー需要はますます高まるでしょう

理由④:東京オリンピックの開催による影響

タクシー業界の需要が減らない理由の4つめは、東京オリンピックの開催による影響があるからです。

東京オリンピックが開催されれば、日本各地から人が移動するだけでなく、海外からの外国人観光客も来日します。大勢の人々が移動するに伴い、必然的にタクシー需要は高まることが予想されるのです。

また、来日して日本を気に入った外国人観光客が、日本観光のリピーターになる可能性も大いに考えられます。

さらに、オリンピックのインバウンド効果を狙って新たな宿泊施設や観光地などが次々に建設されています。こうした新たな施設を目的に観光にやってくる人も増えるはずです。

よって、オリンピックの影響を受けてますます外国人観光客が増え、タクシーの需要は高まるでしょう。

タクシー業界の現状について

タクシー

では、ここでタクシー業界の現状をご紹介します。お伝えする内容は以下のとおりです。

・人手不足が慢性化している
・タクシー乗務員の高齢化
・白タクの存在
・タクシーアプリの浸透

ではそれぞれ詳しく解説します。

人手不足が慢性化している

タクシー業界は人手不足が慢性化しています。ひとつの原因として考えられるのは、若い世代に、タクシー運転手に対するネガティブイメージがあることです。

タクシー運転手は、若者から「稼ぎづらい」「収入が安定しづらい」などのネガティブなイメージを持たれやすく、新たな人材が入りづらい傾向があります。そのためなかなか人材が増えず、人手不足が慢性化しているのです。

しかし、タクシー運転手は働くほど収入が上がりますし、コツさえ掴めば安定して高収入を得られる職業。多くの会社ではネガティブイメージを払拭するため、二種免許取得費用全額負担」「研修期間中も給与を保証する」など働きやすい環境が整え、新たな人材を歓迎中です。

タクシー運転手の高齢化

タクシー業界では、タクシー運転手の高齢化が進んでいます。

実際、タクシーを利用した頃がある人なら、運転手の高齢化が進んでいる実感があるのではないでしょうか。

高齢化が進む理由のひとつとして、タクシー運転手に定年以降も働ける制度が適用されていることが挙げられます。

定年を迎えた人でも働きやすいため、高齢になってからタクシー運転手に転職する人も多いのです。

また、先にも述べた通り、タクシー業界は新たな人材が入りづらいこともあり、ますます高齢化が進んでいます。

白タクの存在

「白タク」という言葉をご存知でしょうか。白タクとは、白いナンバープレートをつけたタクシーのこと。白いナンバープレートは、自家用車など個人専用の車両に付けられるプレートです。つまり、国から営業許可を得ていないタクシーが白タクです。

国から営業許可を得ていないのに営業するのは法律違反。それでも営業を行い、利用客から賃金を得ている人が存在します。

白タクで営業した場合は、法律の第9条により「3年以下の懲役か300万円以下の罰金、又はこれを併科する」という罰則が課せられます。絶対に白タクでの営業は行わないようにしましょう。

ちなみに、国からの営業許可を得ている通常のタクシーは、緑色のナンバープレートをつけています。

タクシーアプリの浸透

ひと昔前までは、タクシーを利用する際はタクシーを直接捕まえるか、電話で待ち合わせるのが一般的でした。しかし、現在はタクシーアプリが浸透してきています。実際にタクシーを呼ぶ際はアプリを利用するという人も多いのではないでしょうか。

アプリの浸透によりタクシーを利用しやすくなっただけではなく、タクシー運転手側としても利用客を探して街中を走る必要が減り、営業しやすくなっています。営業に不慣れな新人ドライバーにも優しいです。

また、アプリ配車が多いほど効率よく営業できるため安定して稼ぎやすく、アプリ配車の多さを売りにしている会社も多数あるほど、タクシーアプリは運転手にとって重要な存在となっています。

タクシー業界の未来に不安の声もある

タクシー

数年先も、タクシー業界の需要は減るこがとないだろうと考えられています。しかし、実際はタクシー業界の未来に不安を感じる人も多いようです。

では、特に不安に感じる人が多い理由として、

・自動運転の発展
・ライドシェア事業の推進、世の中への定着
・コロナ禍のよるリモート推進

の3点についてご説明します。

自動運転の発展

自動車の自動運転技術が進んでおり、現在では、人が運転しなくても自動で運転してくれる「自動運転車」の開発が進んでいます。

これに伴い「将来タクシー運転手は必要なくなるのではないか」と心配する人も多いです。

しかし、完全自動運転で一般道路を走行できるレベルに達するには、かなりの年月が必要であると予想されます。「2020年までに完全自動運転を実現する」と、技術の高さをアピールする会社もあったようですが、実際には実現していません。

また、実現したとしても、販売に至るには更なる実験と改良が必要になり、そう簡単には普及しないでしょう。

よって、タクシー運転手はこの先まだまだ需要の高い状態が続くと予想されます。

ライドシェア事業の推進、世の中への定着

「ライドシェア」とはライド(乗ること)をシェア(共有する)こと、つまり「相乗りして移動をシェアする」ことです。

現在はライドシェアサービスが広まっており、一般的にライドシェアといえば、相乗り需要のマッチングサービスのことを指します

たとえば、移動したい人の目的地と車の運転手の目的地が一致した時、待ち合わせて一緒に目的地へ向かいます。その際、交通費を割り勘できるのが、ライドシェアを利用する最大のメリットです。

しかし、ライドシェアが普及したとしても、タクシーの需要が少なくなることはないでしょう。

その理由は、ライドシェアは初対面の人同士で乗ることがほとんどだからです。知らない人と相乗りすることに抵抗を感じる人は多いはず

その点タクシーなら運転手の身元がしっかり分かりますし、会社から派遣された社員である安心感がありますよね。

よって、タクシー業界はライドシェアの普及の影響はほとんど受けないと考えられますす。

コロナ禍によるリモート推進

新型コロナウイルス感染症対策として、リモートワークを導入する会社が増えました。これにより通勤者が減ったことで、通勤時のタクシー利用者も減少しています

しかし、感染症の蔓延が落ち着けばリモートワークが解除される可能性も高く、通勤時のタクシー利用客は回復すると考えられます。

タクシー業界は10年後はまだ生き残っていると予想

タクシー

では、最後にこの記事でご紹介した内容をまとめます。

タクシー業界の需要は減らないと予想される理由は、

・慢性的な人手不足状態であるから
・外国人観光客の増加による利用者の増加
・高齢者の増加による利用者の増加
・東京オリンピックの開催による影響

でした。

また、タクシー業界の現状としての大きな注目ポイントは、

・人手不足が慢性化している
・タクシー乗務員の高齢化が進んでいる
・白タクの存在する
・タクシーアプリの浸透してきた

の4つです。

タクシー業界の未来に不安の声もありますが、タクシー業界は10年先もまだ生き残っていると予想されます。あまり不安を感じず、ぜひタクシー運転手への転職にチャレンジしてみてください。



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