タクシー運転手の定年は?一体何歳まで働けるの?

意外と長~ぁく働けるタクシー運転手の世界

昨今高齢ドライバーによる事故がメディアを騒がせていますが、都内のタクシー運転手を見ると、結構おじいちゃん的(失礼!)な運転手を結構見掛けます。

事実、法人・個人を問わず高齢なタクシー運転手は、以前から当たり前とされてきた節があります。

以前もお話した通り、タクシー運転手は「40代50代サラリーマンの『雇用の駆け込み寺』」「60代定年後、年金をもらうまでの小遣い稼ぎ場所」であっただけに、当然高齢化するのは目に見えていますね。

ところで、皆さん「じゃぁ、一体タクシー運転手の定年って、一体何歳?」と思った事はありませんか?

これほど高齢者が寄って来ている職場だから、80代90代の運転手って居るんじゃない?と思われるのも自然ではないでしょうか。

実は一般の労働者同様、タクシー運転手の定年は定められているのです。

そもそもタクシー運転手の会社規定の定年年齢はいくつ?

40代から60代にタクシー運転手として入職する人を受け入れる会社側の事情としては「出来るだけ長く働かせてPAYしたいが、事故の発生率から考えると、余り長期間働かせるのはリスキー」だそうです。

そう言う事情もあり、全国的にタクシー運転手の定年は60歳~65歳と考えられている様です。

東京四社(大和・日交・帝都・km)や準大手三社(日の丸・東都・グリーンキャブ)のHPを見ると、大体65歳定年を明記しています。

ただ日本交通も、65歳定年は本体のみの適用で、グループ会社である私が務める会社の定年は68歳で、他のグループ社の中には72歳定年を、今も規定しているところもあります。

一方、東京無線やチェッカー無線の加盟社では、65~68歳定年がメジャーだと言われています。

「大手と比べて人手が慢性的に足らないので、65歳では降ろせない事情がある。会社側のホンネを言えば70代でも元気なら乗れ!て感じ。」(以前インタビューに答えてくれたチェッカ―加盟社60代運転手)

ただ各社のHPを見る限り、概ね定年規定は60~65歳となっていますね。

では「何故高齢なドライバーを見掛けるのか?」そのカラクリとは…

個人タクシー

しかしその一方東京タクシーセンターの統計によると、70歳以上でタクシー運転手としてのライセンスを受けている人数は、法人・個人合わせて8130人。大阪タクシーセンター管内では5241人居ます。

60~65歳がタクシー運転手の定年であるはずなのに、一体これはどういう事なのか?

それは「嘱託契約」と「個人タクシー制度」と言うカラクリなのです。

嘱託契約

「嘱託契約」とは、定年を迎えたタクシー運転手が、雇用先のタクシー会社と1年毎に「嘱託契約」を結び、乗務数を減らした上で(例:12乗☛8乗)乗り続けるしくみです。

75歳まで「嘱託契約」を続けられる会社もあれば、医療機関や教習所などで運転能力に関する厳密なチェックを行った上で、80代まで乗せるケースも増えて来ていると言われます。

個人タクシー制度

一方「個人タクシー制度」は、一度開業してしまえば、ライセンスを返上して「廃業」しない限り、半永久的にタクシー運転手として活躍出来るのです。
実際、個人タクシー運転手の中には、20年以上同じ顧客を乗せて走ると言ったケースも少なくなく、なかなか引退出来ないケースも多い様です。

自己管理を怠らなければ「実は定年関係なし?」のタクシー運転手

昨今の高齢者ドライバーによる大事故続発から考えると「高齢者が運転するタクシー何て、恐ろしくて乗れない!」とお思いになるかもしれませんね。

とは言え、60代で年収600万位円以上叩き出す現役バリバリのタクシー運転手は、我々にとって「タクシー界の生ける教科書」的存在なのです。

タクシー業界に入ってすぐの事ですが、私は当時60代後半の個人タクシー運転手と話をしたことがあります。

40代で某法人タクシーの運転手となり、班長や運行管理者を歴任し、5年前に個タクとして独立した方でしたが、その方の話で…

自己管理が出来ない奴は、タクシードライバーだろうがサラリーマンだろうがやがて淘汰される。仕事や私生活で自己管理が出来ている奴は、幾つになろうが乗り続ける。80だろうが100だろうが、乗れる奴は乗り続ける。』

と聞かされ仰天した事があります。

まとめ・タクシーの定年について

何歳を定年にするのか、個人差は大きい

さて、今回は如何だったでしょうか?

タクシー運転手の高齢化は気になるところです。しかし、現在街中で頑張っているタクシー運転手は自己管理を怠らず、想像以上に若々しく街中を駆け回っています。

乗車している際、運転手の方とお話すると、そういう事が解る場合もあるかもしれませんね。

今回もお読み頂いて、ありがとうございました。


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堀瑞 勤
今年6年目の乗務員生活を謳歌している現役タクシードライバー。1967(昭和42)年生まれ。2013(平成25)年日本交通系タクシー会社のドライバーとなる。黒タク資格&スリースター(最上級乗務員)資格所有。