タクシー運転手で稼げる人はいるのか?

目安の月給や年収と稼ぐコツを教えちゃいます

タクシー運転手を目指して活動中の皆さん!
タクシーを目指している中で給与や年収はどのくらい?と疑問に思いませんか?

周りの運転手さんに聞いてみると大抵の人は「稼げないよ」と言います。
私も乗客として乗った時に、運転手に聞くと「全然稼げない」と聞きます。

本当にそうなのでしょうか?ここでは、タクシーで稼げる人、稼げない人の違いを解説しながら、タクシー運転手の年収と月のお給与についてお話ししようと思います。

タクシー運転手の給与は安い?東京だけは別です!

横浜駅西口タクシー乗り場

まず最初にお伝えしておくことがあります。
タクシー運転手の給与は、地域や都道府県によってかなりの額が変わります。
例えば東京と神奈川で比べてみましょう。

東京は特別区と呼ばれ、タクシーが稼げる都市として知られています。
駅や病院などに待機している付け待ち、道路を走って手が上がるのを待つ流し営業というものが存在します、東京では、いたるところにお客様がいらっしゃることが多いので、この流し営業というものができますが、神奈川ではほとんど行っていません。

横浜などの主要区では行っているのもあるみたいですが、神奈川は基本として駅などのタクシー乗り場付け待ちが営業の基本です。

この違いが給与に大きく関わってきます。
駅や病院で待つということは、タクシー乗り場で待っているタクシーの台数によって、乗せれるお客様人数が変わってきます。

乗り場でお客様を乗せて、元に戻ってきた時、タクシーが40台もいたらどうでしょうか?5分待てば乗せれる!というわけには行きませんね。

しかし、東京のピーク時(通勤ラッシュや突然の天候変化など)では、上手に営業をすると、目的地で降ろした瞬間次のお客様が来る。なんてことがあります。当然回数を乗せれれば売り上げは出てきますから、ここが大きな違いになってきます。

しかし、その差をフォローするために、初乗り運賃が変わってきます。
東京は410円が初乗りですが、神奈川や東京郊外では730円から始まるところもあります。初乗り料金が高いため利用客の少なさをカバーしますが、1日の売り上げでみると東京の23区内の方が、空車時間が少なくこちらの23区の方が稼げます。

この利用者人数(私たちは回転数と言ってます)が給与に非常に大きく差が出てくる部分になるでしょう。

タクシー運転手の給料は低い場合どれぐらい?

では、その点を踏まえた上で都内でのタクシー運転手の平均月収からお伝えします。タクシー運転手の仕事の収入は歩合となるのがほとんどで売り上げの50~60%が収入になります。そのため楽な仕事の仕方をしていると1ヶ月の売り上げが少なく、もらえるお金も少ないです。

あくまで、私の勤めている会社での平均ですので、当然他の会社であればやや異なります。それは給料の歩合の率が会社によって違う為。目安程度にしてくださいね。

まず、一番低い金額をお伝えします。

私の会社での一番低いドライバー達の平均月収は総支給額で20万円程度です。手取りに換算すると14~15万円程度でしょうか。

これを1ヶ月の売り上げに直すと大体40万程度、1回の乗務で3万円台の売り上げ。私の会社は一定の売上金ごとに歩合率が変わってきます。売り上げが高いほど、給料でもらえる割合が高いのです。

例えばですが

  • 月の売り上げ40~50万…49% 1回乗務3万円ぐらい
  • 月の売り上げ50~60万…55% 1回乗務4万円台
  • 月の売り上げ60~80万…60% 1回の乗務5~6万円台 平均値
  • 月の売り上げ80万円以上…65% 1回乗務7万円以上

最低で49%、最高で65%ほどの歩合率があります。 先ほどの計算でいくと、一番低い金額になりますね。

稼いでいないタクシー運転手といっても、副業でタクシー運転手をやっているとか、年金支給額が減るからそんなに稼がないようにしているなんて大ベテランのシニア運転手も中にはおります。

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稼いでいる人はどれぐらい?

では逆に一番高い歩合率の場合の給与はどのくらいなのでしょうか? 私の同期が一番高い歩合率の給与を継続して貰っています。

聞いてみたら、彼の先月(日数が少ない2月)の売り上げは73万円でした。手取りにするとなんと47万円程度もらっていることになります。 一番高い65%の歩合率をもらうとなると、1ヶ月の売り上げ(税抜き)を78万円以上売り上げないといけません。

1ヶ月でみると簡単な数字と思いますが、タクシーの勤務体系は隔日勤務というので1ヶ月に11回〜13回までしか乗れません。 間をとって12回乗務をするとして、売り上げなければならない金額は1日約6万6千円です。

しかし、税金分は売り上げとして換算されないので、6万円弱を稼ぐには1回の乗務で税込で7万円程度稼がないといけません。

この7万円という数字、東京の初乗りが410円ですので、その過酷さがわかるかと思います。

これを年収に直すと総支給を単純に計算すると歩合率が高い方が700万〜800万。
低い歩合率でいくと280万〜320万程度
が年収になります。自分自身のやる気で500万もの差が開いてしまうことになります。

都内のタクシー運転手の平均の年収は450万程度で、月に直すと38万円程度が総支給になりますね。 大体月の売り上げが60〜70万円程度1回の乗務で5万円~がこの支給額に相当する形になります。

タクシーは常に自分との勝負

タクシーは営業所を出ると一人の営業マンとして活動をします。 お客様をいかに多く乗せ、売り上げを立てるかが勝負です。同期や先輩は営業所では良き仲間ですが、一度外に出ればライバルとしてみます。

仲が良い人たちだと、ラインなどのSNSでお客様が多くいた場所などを随時レポートしあいながらその日の戦略を立てます

適当に稼げれば良い。という考えの方や、足切りというノルマ制度がない会社さんなどに努めると、自分自身のコントロールが非常に難しいです。会社の保証がない分、自分自身のスイッチをいかにうまく切り替えれるかが、稼げる、稼げないに大きく直面してきます。

給与保証と言われるものがあっても、指定の数字を超えなければ、当然その金額はもらえません。私も新人時代の最低は手取りで13万ほどでした。

当然、そこから家賃や光熱費、生活費などが出てくるので、この仕事の過酷さを思い知った時でもあります。

タクシーのお釣りは乗務員が用意している?

お金、お釣り

給与が少ないと、実は営業をしている時にも影響します。タクシーの会社では、支払いの際に出るお釣りは自分で用意しています。1万円札を出す方もいるので、釣銭はお札含めて3万円前後用意しています。

会社さんが貸してくれるところもありますが、それは非常に稀でしかも、最大手の会社さんだけです。基本は「釣り銭は自前」というのが、現状です。

お給与が少ないとその釣り銭を準備できません。というか、うっかり釣銭を使ってしまいます。準備できないと仕事ができないので、休まざるを得なくなります。そうすると稼ぎが減ってしまうので、悪循環のループへ突入します。

自分の生活や仕事の為にも、継続して売り上げを出す力が求められる仕事です。

タクシーの年収は上と下で500万円以上も差がある

上を目指せば稼ぐことは可能。ただし地道に続ければ

いかがでしたでしょうか?タクシー運転手の年収や給与は一言で表せばピンからキリまで。が当てはまります。
自分自身の力で高給取りを目指すこともできれば、アルバイトの方が稼げるのではないか?と思ってしまうほどの給与の場合も。

会社も売り上げが低いのは困るので、しっかりと教育をしてくれるでしょう。 当然、新人時代は道もわからない状態が続くので、売り上げも出ず、落ち込む時もあると思います。

しかし、周りの先輩方や同期の力を借りて、しっかりと勉強をすれば、絶対に稼げる仕事だと私は思っています。その日の天気や道路状態によって違いはありますが、リカバリーもできる仕事です。

少しでも運転手の仕事に興味を持つきっかけになったらうれしいです。タクシー会社の求人をお探しでしたらタクシー運転手専用転職サイト転職道が便利です。

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現在都内でタクシー会社に務めてている、20代の現役タクシー運転手。最近ハイヤー運転手へ転属となったので、タクシーとハイヤーの両方を経験している。