タクシードライバーという職業は、きつそう、厳しそうだという印象を持っている人は多いかもしれません。
決して評判が良いと言われる職業ではないため、タクシードライバーに転職すると言うと、「やめとけ」と言われる場合もあるのではないでしょうか。

しかし、実際タクシードライバーになってよかったという声も多いです。
転職した後に後悔するかしないかは転職前の取り組みによって変わってきます

そこで今回は、タクシードライバーを転職先として考えている人のために、タクシードライバーに転職して失敗した人の欠点や、成功した人の特徴をご紹介していきます。

ぜひ最後まで読んでみてください。

タクシードライバーへの転職で失敗する理由

タクシー

  • 前職と比較したときの給料の低さ
  • 体力・身体的につらい
  • 乗客とのトラブル
  • 単調な業務内容に飽きる

前職と比較したときの給料の低さ

タクシードライバーに転職する人の多くは、中高年です。
前の会社で数年、数十年働いていてある程度いい収入を得られていたという人もいるでしょう。
前職での給料がよかったために、タクシードライバの給料を知るとつい少ないと感じてしまうと思います。

しかし実際、中高年からの転職は厳しいのが事実であり、なかなか前職よりも高い収入を得られる企業に転職するパターンはありません。
転職活動を進める前に、ある程度給料が低くなることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

体力・身体的につらい

タクシードライバーは次々の乗客を乗せることは難しく、自分でお客さんを探し続けなければありません。
そして一日のうちの時間帯によって利用客層は異なります。
例えば、朝の時間帯は観光客や通勤するサラリーマンの利用客が多かったり、昼は営業に出かける社会人が多かったり、終電後は終電を逃した若者が多かったりします。
そのため、何時から何時まできっぱりと労働時間が決まっている訳ではなく、割と長時間働かなければならないケースもあります。

長時間車に乗っていると腰を悪くする運転手もいるようです。
ただ、業務時間についてタクシー会社によって規定が異なりますので会社ごとにチェックしておくとよいでしょう。

乗客とのトラブル

タクシーに乗ってくるお客さんは、もちろん色々な人がいます。
なかでもトラブルを起こしやすいのが酔っ払いです。
終電後、飲み屋街では酔っ払いの利用客が非常に多いです。

執拗に運転手に絡んできたり、社内で暴れたりと対応しきれないような人もなかにはいるので、そのような酔っ払いの対応が嫌になってタクシー運転手をやめてしまう人もいるようです。

単調な業務内容に飽きる

誰でもご存知かと思いますが、タクシードライバーの業務は乗客を目的に安全に送ることです。
なので運転することが仕事となります。
運転が好きな人であれば問題ないのですが、運転が得意ではなかったり、運転することが嫌いな人だとタクシードライバーの仕事は退屈に思ってしまうかもしれません。

飽き性の人や、新しいことにどんどんチャレンジしたい気持ちが強い人にはあまりタクシードライバーは向いていないでしょう。
働き方次第でタクシードライバーも単調な仕事になるとは言い切れませんが、基本となるのはやはり運転することなので、運転が好きな人におすすめの職業と言えます。

タクシードライバーへの転職を成功させるポイント

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ここでは、タクシードライバーへの転職を成功させるときに必要なポイントを紹介します。

タクシー業界の特徴を知っておく

特有の就労形式と慣習

タクシードライバーには「隔日勤務」という勤務形態があります。
この勤務形態を取り入れている会社がほとんどなので知っておいてください。
図は「隔日勤務」であるタクシードライバーの一日の働き方の例です。
活動時間が長いのが特徴でしょう。やはり体力はある程度必要となってくる仕事です。

そして、まず知っておくべきなのがタクシードライバーの勤務形態ですが、今ご紹介した「隔日勤務」を含め全部で3つあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。

昼日勤

1つ目は「昼日勤」
昼勤務は一般のサラリーマンと同様昼間だけ働きます。

多いパターンは、8時間勤務で休憩時間1時間が設けられているパターンです。
会社によって異なる部分はありますが、ほとんどの会社がこの形態をとっているでしょう。

勤務時間も朝7時~夕方16時が多いです。
タクシードライバーの特徴として、朝は通勤でタクシーを利用するビジネスマンを捕まえられる可能性が高いため、普通のサラリーマンよりも早くなっており、その分就業時間も早いです。

夜日勤

2つ目は「夜日勤」です。
夜日勤は1つ目の昼日勤とは異なり、夜をメインに働く働き方です。
また、タクシードライバーが深夜に働くメリットとして、夜は割増料金になるため稼ぎやすくなります。
飲み会終わりの社会人の利用者が多い時間帯です。

そして、昼間と異なる点として、長距離の移動をする人が多い傾向にありますので、客単価が高くなるのが夜日勤の特徴でしょう。

隔日勤務

3つ目は「隔日勤務」です。
タクシー会社の勤務形態としてやはり主流となっているのがこの隔日勤務です。

昼日勤と夜日勤を掛け合わせたような働き方です。
3時間休憩を含む、20時間勤務の日があり、その間に一日休みの日を挟みそのサイクルを繰り返すようなシフトがほとんどでしょう。
昼日勤と夜日勤をくっつけていっきに働き、その次の日はお休みになる、といった働き方のためメリハリのある働き方となるでしょう。

また、隔日勤務の勤務時間は会社によって全く異なるのでそこも会社選びの際に要チェックすることをおすすめします。

職業に対しての向き不向きを見極める

転職を考える時はどの職業であっても自分がその職業に向いているか向いていないかを考えることは重要です。
誰にでも不得意なことはありますので転職前に一度しっかり検討しておきましょう
タクシードライバーの場合、次にあげる5つの特徴に当てはまる場合タクシードライバーに向いている可能性が高いです。
それでは1つずつ見ていきましょう。

  1. コミュニケーションを取るのが得意な人
  2. 対人ストレスに強い人
  3. 運転が好きな人
  4. 運転が好きな
  5. 一人で仕事をするのが苦ではない人
  6. 向上心のある人

コミュニケーションを取るのが得意な人

タクシードライバーはお客さんを乗せないと成り立たない仕事なので、コミュニケーションを取ることは欠かせません
接客をするうえで必要最低限のコミュニケーションを取ることができれば問題ないですが、コミュニケーションを取ることが得意な人だと、顧客満足度も上がり、売上向上につながりやすくなります。
逆に人と会話することが苦手な人には、タクシードライバーの業務は少し苦痛であるかもしれません。

対人ストレスに強い人

タクシーには様々な人が乗車します。
なかには、コミュニケーションを取ることが難しいと感じる人もいるでしょう。
タクシードライバーと乗客との間でトラブルが発生することも少なくはありません。
どのような人にも対処できる、強い対人ストレスを持っている人であれば、ストレスを抱えることなく業務をこなせるに違いありません。

運転が好きな人

繰り返しになりますがタクシードライバーは運転することが業務です。
そのため、運転が苦手、あるいは嫌いな人にとってはきつい仕事となります。
タクシードライバーは運転が好きだったり、車が好きだったりする人が多いので、同じ特徴を持つ人は長続きすると言えるでしょう。

一人で仕事をするのが苦ではない人

タクシードライバーは業務中基本一人です。
乗客が乗っているとき以外は、一人で判断して一人で休憩時間を過ごすなど、他の人と一緒に働くことはありません。
そのため、一人で過ごす時間が好きではない人や、仕事はチームで取り組みたい人、自分以外の人もいる環境で働きたい人には向いている業務スタイルではないでしょう。

向上心のある人

タクシードライバーで稼ぎたいと思う場合には、人よりも工夫することが必須です。
お客さんを高確率で捕まえられるイベント日をチェックしたり、利用客が多い場所を把握していたりと、情報収集はかなり重要ですし、運転する土地の道を覚えておくとスムーズに効率よく乗客数を増やすことができるでしょう。
向上心を持って改善を繰り返せる人はタクシードライバーに向いています。

会社を選ぶ際に見るべきポイントは?

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転職したい職業への向き不向きが分かった後は、会社選びが重要です。
タクシード会社に就職する際に、チェックしたい項目を見ていきましょう。

家から会社までのアクセス

通勤時間は出来るだけ1時間以内or乗り換え1回で行ける会社がおすすめです。
タクシー会社の中には、“早番”と“遅番”を月の勤務の可中で交互に入れてくるケースの会社も少なくありません。
遅番ならゆったり出勤なのですが、早番ともなれば、朝5時半と言う会社もあります。
そういった場合、通勤手段の確保も大事ですが、勤務先までちゃんと通えるか?という点が問題となります。
できれば、車・バイクを除き、電車やバスの場合は1時間以内で着く&最悪乗り換え1回で職場に到着できる会社を選びましょう。
通勤に無理があると運転はしんどいです。
きつそうなら遅番固定が可能か聞いてみるのもいいでしょう。

やたら「稼げる事」を強調する会社は、候補から外すか選択肢の最後に

タクシードライバーになって、一番の興味は稼ぐ事でしょう。
しかし、運転技術や地理&道路状況が全くド素人から始めるのですから、そんなすぐ1日10万稼げるようにはなりません。
時間を掛け、年相応に稼げる様になるのが、ドライバーです。

“真面目にコツコツ、気が付けば稼げる様にします”という姿勢を示す会社がおすすめです。
そういう会社なら、ある程度信用してもいいでしょう。

福利厚生に力を入れているかどうか

最近、“ウチは寮が自慢”とPRするタクシー会社が増えています。
東京都区内エリアで言えば、チェッカー傘下の“東京ヤサカ”や日本交通傘下の“飛鳥交通第五(羽田営業所)”など。
特に、飛鳥第五は木更津に約200人収容の男子独身寮があります。
運転手は会社のバスを使い、毎朝アクアライン経由で出勤。
勤務終了後、再びバスで木更津の寮へ帰ります。HPを見たのですが、至れり尽くせり。
荷物一つで飛び込めます。変な言い方ですが、給料面以外のドライバーへのサービスが良い。

上記の通り、最近のタクシー会社は福利厚生の充実度を競って募集をかけるケースが増えています。
こういう会社は、優先的に会社説明会を受けてみましょう。

タクシー会社へ転職するときに使いたい求人サイト

今の時代、転職するときには転職サイトを使いますよね。
国内大手の転職サイト(マイナビ・デューダ・インディードなど)でも、タクシー会社からのスカウトは飛んで来ます。
しかし、その殆どが一方通行的なものばかり。
転職サイトのナビゲーターやエージェントが付くケースは、経営幹部に採用されるケースくらいです。

タクシードライバーに転職する場合は、タクシードライバー専門の求人サイトを利用しましょう
タクシードライバー向けの情報を集めており、総合求人サイトより詳細な情報を手に入れることが可能です。

そこで、最もおすすめしたいタクシー会社求人サイトは【P-CHAN TAXI】です。
P-CHAN TAXIは未経験者に特化したサイトであり、独自の条件で絞りこんだ優良企業のみを紹介してくれます。
業界に精通したコンサルタントもつくので、自分に合った転職先を見つけることができるでしょう。

まとめ

タクシー

今回は、タクシードライバーに転職したい方のために、タクシー会社への転職でよくある失敗や、失敗しないために知っておきたいことをご紹介しました。
転職をする前には、事前の情報収集が重要です。
自分の適性を判断して、転職を成功させてくださいね。



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