タクシー運転手は比較的40代や50代の方も多く、転職して今の職業に就いたという人もかなり多いです。

未経験からでも始めやすいタクシー運転手という職業だからこそ、そのような傾向がみられるのでしょう。

では、タクシー運転手へ転職した人たちは、前職で何をやっていたのでしょうか?
どのような職業、業界が多いのか、それを調べてみましたのでぜひご覧ください。

タクシー運転手の前職は何が多い?


タクシー運転手の前職に何が多いかというと、特にこの職業が多い!というデータはありません。それよりも、様々なタクシー会社に話を伺うと、多種多様な職業からタクシー運転手へと転職されていることが分かります。

特定の職業からの転職が多いと限定されていないのです。

普通のサラリーマン銀行員から転職していたり、なかには医者歯医者音楽業界プロデューサーなど、様々な仕事をしていた人がいます。

なぜこのように多種多様な職業からの転職が多いかいうと、理由はタクシー運転手という職業の特徴にあります。

タクシー運転手は未経験から始めやすい仕事

タクシー運転手は何といっても、経験がない人でも始めやすところが魅力ポイントです。
特別な経歴や知識を問うことがなく、必要なのは二種免許のみです。都内によっては地理試験が必要なところもありますが、大多数の人が入社を決めてから勉強を始めますのでスタートラインは全員同じです。

運転と少しのコミュニケーション能力や地理知識があればこなせる、それがタクシー運転手という職業ですので、未経験でも気軽に始めやすいと言えるでしょう。

したがって、前職の職業を問わず、中高年の転職先としてタクシー運転手という職業が選ばれることが多いのです。

昔は「雇用の受け皿」である傾向が強かったタクシー運転手

2008年、「リーマンショック」の名残がまだある時代で、まともな職業(正社員)に就ける状況ではありませんでした。

当時介護施設でタダ働き同然だった知人のタクシードライバーは、3人の子供の進学費用の捻出など問題を抱え、やむにやまれぬ思いで高給を謳い文句にする今のタクシー会社に入った訳です。

当時私の周りを見回すと、不動産・金融・製造業などの元会社員や私の様な福祉関係に携わった人、更には少数ですが元自営業(要するに「経営者、社長」)や同業他社やバス会社の運転手からも居ましたね。

周りの同僚の前職を聞いて「要は何でもありって事ね」と思いました。

会社の古株に聞いたのですが、昔は浴場へ行くと、背中に見事な刺青がある元ヤ〇ザ出身者や、10年以上クサい飯を食って来た「塀の内側の人」なんて結構ザラに居たそうで、中には「舎弟ドライバー」等と今では考えられない様な人も在籍していたそうです。

今日の様に、タクシー運転手の社会的地位が高くなかった時代のエピソードとして語られている話ですが、無論今日ではありえない話です。

応募者全員の履歴書が、調査会社を通じて調べ上げられ、反社会勢力に加担の形跡がある人や前科がある人(交通違反は除く)は、採用を断られる時代なのです。

昔のように、タクシー運転手のなかには前科者が何人かいる、といったイメージは払拭すべきでしょう。

新卒採用に力を入れ始めるタクシー会社

日本交通新卒
日本交通のHPより

しかしながら、私のコラムで幾度となくお話している通り、現在タクシー運転手の人材確保については、新卒学生にシフトしていると言っても過言ではありません。

近年タクシー業界は働き方改善に力を注いでおり、女性が働きいやすい環境や福利厚生、施設の充実度が改善されています。これにより、新卒で働きたいと思う人も増え、会社側も新卒採用数を増やしている傾向にあるのです。

50代だと後10年もすれば定年に引っ掛かる年代になる訳ですが、将来新人の採用枠確保のため、ベテランの養成(中途)採用運転手が「早期退職」に追い込まれるのではないかと言う心配が、タクシー運転手の間で広がっているのは事実です。

転職先としてタクシー業界を見ている人のとっては、新卒採用によって採用枠が減るのは不安なことですよね。ただ、他の業界と比較すると、タクシー業界はまだまだ転職者が多い業界ですのでここから数年は心配することはないでしょう。

タクシー運転手が語る、転職して良かったこと

ここでは、転職先としてタクシー運転手を選んだ人たちが、実際に働いてタクシー運転手に転職して良かったなと感じるポイントについてご紹介します。

今の職場に不満を感じている方は、次に挙げるポイントを魅力に感じたらぜひタクシー運転手への転職を検討してみてはいかがでしょうか?

好きな運転を仕事にできること

特に男性の方だと運転が好き、車が好きだという人は多いのではないでしょうか?
実際私の知り合いでも、昔から大の運転好きだったためタクシー運転手として働いている人もいます。

好きなことを仕事にできること以上に幸せなことはないですよね。
しんどい思いをして働くくらいなら、好きなことをして稼ぐ道を選ぶべきではないでしょうか。

タクシー運転手はみなさんご存知の通り、車を運転してお客様を目的地まで安全に送り届けることが仕事です。運転なしではできない仕事であり、むしろ1日中運転しかしていません。

もともとドライブ好きだという方は、タクシー運転手になれば楽しく日々の業務に取り組めるでしょう。

人間関係で悩むことがない

会社にや職場に勤める仕事だと、どうしても人と関わらなければなりません。社会人のなかでうつ病を患っているひと、精神的なダメージを受けている人のほとんどは対人関係によるストレスが原因だというデータもあります。

それほど対人関係というものは人にストレスを与えるのです。

職場の人間関係がうまくいっていない、上司からパワハラを受けている、といった状況で悩んでいる方は、タクシー運転手のような一人で誰ともかかわらず仕事を進められる仕事へ転換してみてはいかがでしょうか。

タクシー運転手はお客様を乗せたときだけコミュニケーションをとりますが、基本的には車内に一人です。仕事に関してずっと監視されていることもないですし、指示を受けることもありません。

タクシー運転手として働き始めたその日から、一人での業務が始まるのです。
一人で仕事をするのが好き誰かと一緒に仕事をしたくないと考えているひとはタクシー運転手の業務スタイルが合っているかもしれません。

歩合制だから努力次第で稼ぐことができる

タクシー運転手としてのやりがいを感じやすいポイントとしてよく挙げられるのが、給与に関することです。

ほとんどのタクシー運転手は、基本的に歩合制を取り入れており、自分で稼いだ分だけ収入を得られる仕組みになります。頑張れば頑張るだけ稼ぐことができるのは、単純ですが最もやる気がでるシステムではないでしょうか。

しかし、全く人を乗せられなかったからといってその日の給与がゼロになるわけではありません。
タクシー会社の補償制度として、基本給というものが設定されていますので、最低額の収入は得ることができます。

その安心感もあるので、ますます頑張りやすい環境が整っているのがタクシー業界です。
実際に、タクシー運転手という職業は工夫や努力次第で給与が上がります。多く稼いでいるタクシー運転手には共通点があるのです。
そのポイントは次の記事をご覧ください。

未経験からでも安心して転職できるのがタクシー業界

タクシー

「これから転職したい、でも特に資格も持っていないし立派な職歴もない・・・。」

そのような人はぜひ一度タクシー業界を検討してみてはいかがでしょうか
この記事でお話したようにタクシー業界は未経験からでも問題なく転職しやすい業界です。

他にもタクシー業界への転職についての記事を書いておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

 



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