タクシー会社へ転職するときに誰でも一番緊張するのは、面接ではないでしょうか?

まず、どんなふうに見られているのか気になりますよね。
そこでいい印象を持ってもらうにはどんな服を着ていけばいいのか、質問に何を聞かれてどう答えればいいのか、求人サイトで見た会社だけれど、実際どんな会社か聞いてもいいのか、ノルマはあるのだろうか?希望の時間帯で働けるのだろうか?
こんなことを聞いて落とされないだろうか?などいくつも悩みが出てきます。

条件や待遇を比較してどうしてもそのタクシー会社で働きたいと思ったわけですから、面接ではしっかりやり取りをして「採用します」と言ってほしいですよね。
これが知りたかった!落とされない秘訣、ばっちり教えます。

タクシー会社の面接の時の服装やマナー

タクシー

・遅刻は厳禁!10分前行動を
・面接前に携帯の電源はオフに
・正しい言葉使い
・志望動機を明確に伝える
・過去の運転事故・違反は正直に伝える
・服装はスーツが間違いない

遅刻は厳禁!10分前行動を

どの業種でも遅刻は社会人としての資質を問われます。
それはタクシー会社でも然り。いったん遅刻癖がついてしまうと、直すのはなかなか難しいものです。

タクシー会社では出庫する前に車両点検があります。ですからその分を逆算して早めに出勤します。帰庫してからは車内清掃、洗車、引継ぎ、デジタルタコメーターのデータ入力等様々な業務があります。

今は残業をしないようにしっかり会社が管理しているので、退社の時間に帰庫しては業務の時間がありません。タクシードライバーとして時間の管理は最も重要視されていますので、面接に遅刻をしないよう前日から持ち物、着ていく服、靴等を揃えて直前に慌てないようにしましょう。少なくとも10分前行動で余裕を持ち面接に臨みましょう。

面接前に携帯の電源はオフに

大切な質問の時に、携帯が鳴ってはせっかくのいい印象も台無しです。どんな理由があるにしろ、携帯の電源は切っておくようにしましょう。
マナーモードも急にポケットが光ったり、バイブがブーブーなっては面接官の方が気になってしまいます。同じようにタクシードライバーとして法も順守しなければなりません。運転中の携帯電話は危険運転に繋がります。

ちょっと携帯が鳴ったからと運転の注意が散漫になると、事故を引き起こすかもしれません。面接のマナーの一環としても携帯電話の電源オフは大切です。

正しい言葉使い

最近は地方からの面接に合わせてウェブで面接する会社もあります。正しい言葉使いは訛りがないことではありません。たとえ訛っていても自分の人柄も見てもらうために、正しい言葉使いを心がけましょう。基本はですます調です。

「私は○○です。」「以前は○○でした。」「○○にしたいと考えています。」とはっきり言葉尻は言い切った方が、明確に自分の意志が伝わります。

ですが「○○かもしれません。」とあいまいにしたり「○○だったでしょうか。」と今風に質問系で終わってみるとどうでしょう。
今これを読んでいるあなたも首をかしげませんか?
また、乱暴に聴こえる言葉使いや、語尾を伸ばすような言葉使いもNGです。逆にそんなタクシードライバーは見たことがありませんよね。面接では敬語、丁寧語、謙譲語を上手く使い分けると、高評価です。

志望動機を明確に伝える

ずばり、どうしてタクシードライバーになりたいのか?
どうしてこの会社にしたのか?

面接ではこれを一番聞きたがっています。この業種を選んだきっかけがあればしっかり伝えましょう。単純にお給料がいいから、では志望動機の理由に欠けます。お給料がいいなら他のところでも、と逆に落としてもいい理由になってしまいかねません。理由付け(裏付け)が必要です。

例えば、以前の職場では働いた分に見合ったお給料ではなく納得が出来なかった。コロナの影響で、お給料が下がった。などです。雇用条件の○○が魅力的だったなど、その会社の特長(売りにしている条件)をあげても良いでしょう。

過去の運転事故・違反は正直に伝える

過去に起きたことは仕方がありません。これは隠さずに全部伝えましょう。

違反や事故の内容は人それぞれですが、何もごまかさない報連相(報告・連絡・相談)ができる社員になってくれるかという視点であなたを評価します。またタクシー会社に入ってから、研修制度がありこれからの心構えや、ドライバーとしての注意点などを学ぶことが出来るので心配はいりません。法改正後の最新の情報も漏れなく教えてくれます。

服装はスーツが間違いない

一般的なリクルートスーツが面接でも好印象です。タクシードライバーは品格も求められる仕事です。新しいスーツを用意できればベストですが、クリーニングに出したスーツでも体型に合っていれば問題ありません。

色は紺でもグレーでもいいですが、明るい色は軽い印象を与えます。安全運転を心がけ、法を順守しなければならないタクシードライバーには濃いめの色がおすすめです。あとはしわがないか、ゴミやほこりはないか、ペットの毛は付いていないか、靴は磨いてあるか、靴下は短くないか、小物まで配慮しましょう。

タクシーの会社の面接でよくされる質問

タクシー

あなたの長所・短所は何ですか?

ご自分の長所と短所は把握しているでしょうか?
こんな長所があるがこんな短所だと落ちてしまうのではないか?

長所はプラスポイントでたくさん言いたくなりますが、マイナスポイントは言いにくいですよね。そんな短所の言い換え術を教えます。

流されやすい→色々な意見を見聞きして柔軟に対応出来る。
仕事が遅い慎重に仕事をするので間違いが少ない。
話が苦手→逆に人の話を聞いてくれるので話好きなお客さんにもピッタリですし、今のご時世だとコロナであまり話さなくてもいい状況を逆手に取りましょう。
お金を扱った事が無い。会計が苦手タクシーチケット制度やキャッシュレスで電子マネー支払い、クレジット支払いが取り入れられています。反対に現金の取り扱いは少ないかもしれません。

これまで困難だったことをどのように乗り越えましたか?

タクシードライバーでは、車の中では一人での仕事になります。イレギュラーなことに対応できるかをポイントに聞いています。今までは○○で自分にはむずかしいと思いましたが、他の人と協力して出来ました。等、困難にあった時の問題の解決方法をどのように見つけてどのように解決したかを伝えましょう。

学生時代に部活やサークル活動で賞を取った話など、具体的な内容が好ましいです。

これまでの職歴を教えてください

履歴書に書いた今までの職業と、学生時代にアルバイトしたことがあればそれも伝えましょう。タクシードライバーだからと接客業ばかりに注目しているわけではありません。

むしろ他業種から転職してくる方が多いので、どんな職業でもそれを理由に落ちることはありません。それよりもその仕事にどう向き合ってきたかが問われるので、会社に入ってからきちんと二種免許を取ってくれるか、地理試験に興味が持てそうか向上心があるか、等を見ています。

タクシー会社にはユニバーサルデザインのタクシーを保有している会社もあります、前職が介護職の方を待っているかもしれません。

前職の退職理由は何ですか?

簡単にあきらめてしまう人ではないかどうかを見ています。
タクシードライバーになると、空車の時間帯もあります。毎日ゲリラ豪雨で、タクシープールに行列ができているわけではありません。そんな時に利用客を探すのをあきらめてしまったら、仕事になりませんよね。

気持ちの切り替えも大事で、中にはお客さんに小言やお叱りを受けることがあるかもしれません。途中でお客さんを放り出すことはできないので、そんな時でもイライラする気持ちを抑えてちゃんと目的地まで送り届けることも仕事のうちです。そんなシチュエーションに陥っても大丈夫か採用の判断材料にしているのです。

健康状態について

タクシーの運転には、健康状態も大切です。調子がいいか悪いかではなく、持病を持っているか、定期的に病院に通っていることがあれば、申告しましょう。
運転中に持病が悪化して事故を起こしては大変です。タクシー会社はなるべく同じ人に長く働いてほしいので、無理な勤務をさせることはありません。

逆質問のポイント

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逆質問は評価を上げるチャンス

面接の最後によく、質問はありませんか?と聞かれることがあります。
タクシー会社でも同じで聞いてほしいことがあったら今どうぞと逆質問を待っています。タクシー会社の勤務条件はその会社で違ってきます。

勤務の時間帯もそうですが福利厚生やお休みの内容、クラブ活動の有無や制服、研修制度、寮や社宅の費用負担、お祝い金や準備金等、採用されてから違ったなどとガッカリしないために、事前に聞きたいことをまとめておきましょう。

逆質問の意図を汲み取る

タクシー会社は逆質問で、どのような質問が来るかを待っています。それは質問イコール
やる気や入社の意思が固いかどうかを見ています。全く質問が無なかったら、うちの会社に興味はないのかな?本当に働きたいのかな?と受け取られがちです。

それでは有効な逆質問とはどんな内容でしょうか?自分をアピールして他の人と差をつけるために、いくつか考えておきましょう。

逆質問の例

ユニバーサルデザインタクシーのドライバーになるにはどんな資格が必要ですか?」
「実は家のローンがあり早く返済したいのですが、初めてでも稼ぐ方法はありますか?」
「地元が好きなので、地理試験を受けるといいと聞いたのですがこちらの会社でも受けられますか?」
「困ったお客さんとのやり取りが不安なのですが対処方法はありますか?」
「無事故手当があると書いていたのですが、どのくらい無事故ならもらえますか?」
「お客さんに対してどんなことに留意していますか?」

など、資格に対しての質問は、やる気や向上心をアピールできます。お客さんへの対処方法や留意点はドライバーとしての資質がうかがえます。逆質問は必ずしも同じ内容でなくてもいいので、自分の言葉で質問しましょう。

タクシードライバーへの転職は会社選びを慎重に

会社によって制度は異なる

タクシーの会社は地域によって特色が違います。最高乗務距離が違うように、勤務の時間帯、定時制や隔日勤務、年休の日数、有給、産休、育休、介護休、給与保証制度、社保、など働き方が選べて各種条件が変わります。

後悔しないために知らない言葉は調べて条件の比較検討をしましょう。自分の一番重要視する条件は何ですか?歩合給は魅力的ですが、負担金が制度や住宅の手当てがあるかないかでも実際の収入が増減します。わからない時は、面接の逆質問で確認しましょう。

会社選びはタクシー専門の求人サイトを利用しよう

求人サイトは色々ありますが、タクシーの運転手に転職したいなら各社の条件を詳しく見られるタクシー専門の求人サイトがおすすめです。

大まかにどんな条件があるのか見ることが出来ます。気になるタクシー会社があったら詳細をクリックしてその会社にとんでみましょう。もう一つおすすめしたいのは転職エージェントです。そちらでもタクシー会社の条件が見られますが、たくさんあり過ぎて迷ったときは希望の条件を入力して自分に合ったタクシー会社をピックアップしてもらうと良いでしょう。応募先企業に推薦してもらう事も出来ます。

まとめ

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タクシードライバーへの転職は会社選びが重要になってきます。これから永く務めるためにもしっかり勤務地、給与形態など細かなところまで比較検討しましょう。中には入社に際し祝い金がもらえるところもあります。

よく見る二種免許の取得負担には条件を提示している会社もあります。見逃さないようにしましょう。面接にはスーツを着用して、逆質問も忘れずに。上手にタクシー専用の求人サイトを利用して、新しい職場へシフトチェンジしてくださいね。



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