二種免許って、何?

タクシー運転手は必須の資格

二種免許が必要になる時とは、

  1. 他人の需要に応じ、有償で自動車を使用して、旅客を運送するとき
  2. 代行運転自動車(運転代行業に従事する運転者が客に代わって運転する普通自動車)を運転するとき

となっています。

簡単に言うと、お客様を乗せて料金を頂く場合は、二種免許が必要だと言うことです。タクシーや代行だけではなく、ハイヤーやバス、民間救急車なども必要になります。最近は介護タクシーの需要もあり、取得者が増えてるみたいです。

満21歳以上で、普通免許を取得してから3年以上が経過(免許停止期間中は除く)していれば、たとえペーパードライバーであっても取ることが可能です。

通常は、タクシー会社に入社してから取得します。

入社後、会社と契約している「指定自動車教習所」におよそ10日間前後、朝から晩まで通うことになります。教習所では、学科教習(19時間)と技能研修(21時間)を受講して、最後に卒業検定(技能試験)に合格したら卒業となります。

教習所の費用は20〜25万円位ですが、大抵の場合、全額会社が負担してくれます。ただし、入社2年以内に辞めると講習所代の返金を求められるケースもあります。

教習所卒業後、運転免許試験場での学科試験に合格すれば、晴れて二種免許が交付されます。

「指定自動車教習所」は、公安委員会から公認された教習所で、ここを卒業すれば試験場での技能試験は免除になります。

個人で学科試験に合格した後、技能試験にチャレンジする「一発受験」というものもありますが、合格率は10%程度らしいので、やめておいた方が無難でしょう。

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二種免許は25人受験して合格は5人ぐらい

ある著名な学者さんが二種問題にチャレンジして、不合格になったと聞いたことがあります。

警視庁の統計(2014年度)でも普通免許の合格率69.6%に対して、二種免許の合格率は36.0%でしかありません。ただし、複数回受験する人もいるので、分母は大きくなっています。

教習所に通った方が、合格率はいいみたいです。私の時も25人位受験して、合格者は5人もいなかったと思います。「一発受験」が多かったからではないでしょうか?

問題は全問マークシート形式で、「○」か「×」かの二者択一です。文章問題が90問で各1点、イラスト問題が5問で各2点、合計95問で100点になります。これを50分で解答します。90点以上取れば、合格になります。

ひっかけ問題が合格率を下げる

問題そのものは、普通免許の延長線上にあるのでそんなに難しくはありません。一般の法令や標識などに加えて、旅客自動車に係る法令が加わる程度です。

なぜ合格率が低いのかと言うと、「ひっかけ問題」が多いからではないでしょうか?主語が曖昧、質問の意図が不明確、文章が読みづらいなど、悪文の典型のような問題だらけです。

何かで、「ひっかけ問題」は10問以上あり、全部ひっかかると落ちる、と書いてあった記憶があります。

教習所側でもこの点は考慮して、間違いやすい問題は懇切丁寧に教えてくれます。

学科試験の攻略法としては、「論より証拠」ではありませんが、とにかく問題を解きまくり、頭の中に叩き込むしかありません。いわゆる丸暗記ですね。

しかし、ここで大事なのが、「問題文慣れ」することです。「ひっかけ問題」にはパターンがあり、「〜だったが」とか、「必ず」という独特の言い回しが出てきます。これを類型化して読み解くと、解答の判断材料になります。

解答を考えるのではなく、問題文から解答を導き出すクセを付けておくと、勉強するのも楽になるかと思います。

試験は時間配分が重要

二種免許

二種免許の学科試験は、100問を50分で解答しなければなりません。1問、2分しかない計算になります。

当然、ゆっくり考えてる暇はありません。

少しでも疑問に思った問題は、気にせずにどんどん飛ばして行きましょう。確実に解る問題だけを記入して、また頭に戻ることを繰り返した方が効率はよくなります。

残った問題は、大概が「ひっかけ問題」です。余った時間で余裕を持って考えれば、解けるはずです。焦りは禁物ですよ。

事前学習の時も、このクセは付けておいた方がいいでしょう。スピード第一で、立ち止まってはいけません。

イラスト問題攻略が合格への近道

イラスト問題は1問2点の配分なので、これはパーフェクトを目指すべきです。

イラスト問題とは、危険予測運転の問題のことで、1問につき3つの解答があり全問正答で正解になります。これを一つでも落とすと、合格が遠のくと言っても、過言ではないでしょう。

イラスト問題にもパターンがあるので、絵を見たら何を問いかけているのかが浮かんでくる位、頭の中に刷り込むしかありません。

これは事前学習にも言えることですが、「自分はこう思う」、という考え方は絶対に捨てましょう。それは、問題と解答は完璧にリンクしており、解答者の価値観は問われていないからです。

これが「ひっかけ問題」の醍醐味なのでしょうか?問題作成者は、さぞかしほくそ笑んでいるのかも知れませんね。

二種免許の他にも運転手になるには試験がある

悪戦苦闘して、ようやく二種免許を手に入れても、タクシー運転手にはさらなる試練が待ち受けています。

タクシーセンターが管轄する地理試験です。

地理試験とは、東京23区及び三鷹市と武蔵野市、大阪府と神奈川県の一部地域でタクシー運転手をする場合、必ず受けなければならない試験です。法令と地理の講習を受け、40問中、32問の正解でこの試験に合格しなければなりません。

詳細は省きますが、かなりコアな問題が出るので、東京在住と地方出身者を比べて難易度にあまり差は出ません。合格率は50%位と言われています。

やれやれですね…。

テストに合格すればタクシー運転手になれるわけではない

合格後の社内研修もある

訳ありで一時期、新人研修のお手伝いをしたことがあります。

ある日、公道研修で新人さん達を連れて街に出ました。女性の方にカーナビを入れて、目的地までナビ通り行くように指示を出し、出発です。

交差点に差しかかり、ナビは「まもなく右折です」、と指示を出します。彼女は真ん中の車線をそのまま直進?次の交差点も、また次の交差点も。結局、目的地には辿りつけず。

彼女曰く、「私、車線変更が出来ないんです」、とのこと。後日、系列のバス会社の事務方に移動したと聞きました。

タクシー運転手への道は、中々険しいみたいですね。


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免独斎
東京都在住 60歳 タクシー運転手。既婚 子一人。 務めた会社が倒産した経験を2度する。様々な職種を経て、パチンコの店長からタクシー運転手へ。モットーは無事カエル。性格は面倒くさがり屋。趣味は読書とお酒、寝ること