教習所でどんな実技があるかお伝えします

私は45歳で二種免許を取得しました

二種免許

私のコラムをずっとお読み下さっている方には「常識」ですが、タクシーやバスなどの旅客自動車を運行する運転者には「第二種運転免許」の取得が「道路交通法」により義務付けられています。

⇒道路交通法第84条第4項に定められている「二種免許」とは何か?

私もいわゆる「一種免許」は大学1回生の夏休み…19歳の時に取りましたが、45歳の時に今のタクシー会社に入社後最初に命じられた業務命令が「二種免許を取ってこい」と言うモノでした。

まさか50歳を目前に、また免許を取るなど信じられない出来事でしたが、今私の後輩たちは、年齢を問わず「二種免許」取得を命じられ、誰一人落伍する事なく合格しています。

世間では「超難関」と言われる「二種免許」を、何故タクシードライバー(と言うかその卵)が意図も簡単に取って来るのでしょうか?お教えしましょう。

教えてやる…「二種免許」は簡単だ!?

求人

いきなりドラゴン桜「パクリ?!」でスミマセン(汗)でも、ズバリ言いましょう…現役のタクシードライバーとして(笑)。

大概の方はご存知でしょうが、タクシー会社やバス会社が「自社養成による乗務員候補生」を採用する基準に「一種免許取得後3年以上」という規定があります。

これは「一種免許取得後の運転習熟度が上がった」と見なされる基準の一つでやはり道路交通法第84条内で規定されています。

言い方を変えれば「一種免許取得後3年以上のドライバーは、二種免許を『寝ていても』簡単に取れる!」を意味し、実技は勿論の事学科においても旅客扱い既定の部分さえ追加で覚えてしまえば、ケンシロウが如く「一撃必殺?」合格して来るという訳(今回は何故かアニヲタネタが続出しているなぁ)です。

タクシーセンターの地理試験は、ある意味「落ちても仕方ない」面もありますが、二種免許の実技&学科を一発で合格出来ないタクシードライバー候補生には「冷たぁ~い視線!?」が向けられますよ。

二種「技能と学科」とは?…一種免許取得者なら然程難しくない訳

鋭角

では改めで、二種免許取得の為に行う実技と学科について説明をしましょう。

⇒各種自動車(自動二輪・特殊車)の教習時間について

皆さんは既に一種免許を取得している事を前提にお話しますが、一種免許取得に際して交通法規などの「学科」&自動車運転の基礎である「技能」は、既に学び終わっています。

二種免許は「一種免許の技能や学科知識」をベースに、タクシー運行に必要とされる「狭路脱出」「急制動時」などの運転技術、旅客自動車の運行上に必要とされる交通法規を追加で覚えます。要するに「一種免許」を持っている方なら「取れて当然!?」と言う免許なのです。

↑ご覧頂いているのは、とある自動車学校の二種免許・路上教習の様子です。

皆さん如何ですか…日頃から運転している方なら、当たり前の様に出くわしているシーンじゃないでしょうか?

ただ、通常の運転技能教習よりもさらに厳しい鋭角脱出や、狭路クランクなどが待ち受けていますので、その点はご承知の上で(汗)。

大型二種免許・運転技能教習(鋭角脱出)の様子

一方学科に関しては、旅客自動車(タクシー・バス)の運行特有の危険防止策や、旅客の乗車申し込みがあっても応じてはいけない状況などを学びます。

さて…皆さん、一度やってみますか??

二種免許・学科試験ってどんな問題?

二種免許の学科試験は〇×の二択で回答します。

例えばこんな問題が出ます。

  • 路線バスの運転手は乗客から煙草を勧められた場合に限り車内で喫煙できる。
  • タクシー運転手は過労防止のため常務距離が定められているので、この常務距離を超えることになるときは乗車を拒否できる。

さて、どう答えますか?(参照:http://menkyosuper.com/menkyo-gakka/n-2.htm

今ではこうしたEラーニングサイトが多数ある為、時間を問わず勉強が可能ですが、私達の先輩は受験当日の朝まで問題集と格闘し、目を充血させながら運転免許センターへ向かったそうです。

何が何でも受かりたい方は、各地の免許センター周辺にある「合格請負教室」に飛び込んでみるのも良いのではないでしょうか(埼玉では鴻巣駅前の「ウルトラ教室」が有名)?

二種免許は「取る事」より「取った後」が大変

思いの外「簡単に?」取れてしまう二種免許ですが、実は「二種免許は『取る事』より『取ってから後が大変』」と言われています。

では、その言葉の意味はどういう事でしょうか?

日頃営業で都内を流している中で、一日たりともタクシーが絡む事故に出くわさなかった日は「一日もない」と言えます。

「運転免許の最高峰」と言われる二種免許を取得したにも関わらず、全国ではマスコミ沙汰になるタクシー関連事故が、後を絶ちません。

「そんな事なら二種免許制度をやめて、ウーバーの様に一種免許で自由にタクシーやれればいいんじゃない?」と言う声も聞こえてきます。

しかし、タクシードライバーの生活を考えてみかとこがありますか?

バスの様に、一定の業務を行えば給与が安定して支給される(と言っても生活出来るとは言い難い)訳ではなく、売上=給与に直結するタクシードライバーは、お客が取れなきゃ「命にかかわる」のです。

昔「芸能人は歯が命」何てキャッチコピーがありましたが、それを言うなら「タクシードライバーはお客(売上)が命」とでも言いましょうか(汗)。

タクシードライバーは、日々路上で「お客の奪い合い」を演じているのです。
会社の先輩が「競艇は『水上の格闘技』、タクシーは『路上の格闘技』」なんて揶揄した話を覚えていますが(笑)、まさに「明日の生活」を掛けての「日々凄まじいバトル?」が、全国のタクシードライバー達によって毎日繰り広げられているのです。

駅待や無線が主な地方のタクシードライバーに比べ、流し営業が可能な東京・大阪・福岡などのタクシードライバーは、日々事故と生活苦と隣り合わせで生きていることを、覚えて頂ければ幸いです。

二種免許取得はただのスタート地点

免許があってもお客を獲得できるとは限らない

さて、今回のお話は如何でしたでしょうか?

二種免許って意外に簡単に取れるのですが、取ってからの実務が非常に厳しい事がお解り頂けたと思います。

今回もお読み頂き、ありがとうございました。


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堀瑞 勤
今年6年目の乗務員生活を謳歌している現役タクシードライバー。1967(昭和42)年生まれ。2013(平成25)年日本交通系タクシー会社のドライバーとなる。黒タク資格&スリースター(最上級乗務員)資格所有。