引きこもり、ニートが面接にくる

会社の反応「採用してみたい」同僚の反応「え!まじ?」

私の勤務するタクシー会社には、老若男女を問わず日々多くの方が面接に訪れます。

私もどうしようもない経歴(笑)?で今の会社の門を叩いたのですが、最近面接に訪れた方の中に「10年近く引きこもり」「大卒後ニート20年」と言う方が相次ぎ話題となっています。

採用担当の若手に「まさか採らないだろうね」と振ってみたところ「いや、採ってみようと思うのですが」と信じられない話。

確かに、タクシー業界(特に23区内)は空前の人手不足状態…それにも関わらず、果たしてタクシードライバーになれるかどうか疑問の人間を採用するほどウチの会社に余裕が無い筈ですが…。

では、どうして「40代ニート」などと言う経歴の人が、タクシードライバーとして採用されるのでしょうか?その裏側を探ってみました。

ニートはタクシードライバーに不利じゃない!?

世間で言われる「ニート」の印象とは、決していいものじゃありません。

それにも関わらず、なぜ「ニート」がタクシー運転手候補生として望ましいと言われるのでしょうか?

都内のある大手無線グループ社の教育担当に方に聞いてみたところ

「今まで親身になる人と出会った事が無い彼らにとって、親親戚以上に親身に寄り添う私達が、彼らをやる気にさせるのでしょうかね…(笑)」

と言われたのがあまりに印象的でした。

実際ウチの会社にも「ニート」出身の若手が活躍しています。それ程愛嬌が良いって訳ではありませんが、売り上げもやって来ていますし、驚くことはちゃんと接客もやっているというのです。

「今まで社会に入るきっかけがなかった彼ら(ニート)ですから、我々タクシー業界の様に『過去は一切問いません』って感じで受け入れてやれば、結構活躍するケースも多いのですよ。」(前出のウチの採用担当若手・談)

確かに「会社勤め」は敷居が高い今の世の中ですが、お気楽極楽で勤められるタクシー会社なら、何とかなる場合もあるのでしょうね。

「過剰に干渉されない」が人気の秘密?

私が「ニート出身者」がタクシー会社の水に合う理由をあれこれ考えてみたのですが、恐らくですが「過剰に干渉されない」点が、彼らに遭っているのではないかと思うのです。

私がまだリーマン時代だった頃、会社の上席や直属の上長から、事ある毎にノルマの進捗状況や新規開拓の見通しで詰問され、夜は夜で部署の飲み会に付き合わされるなど、精神的にマイる事が多かった様な気がします。

ところがタクシー会社と言う世界では、事故・違反・接客苦情を喰らった乗務員はあれこれドヤされたり、成績が伸びないモノにはネチネチと…とまぁ一般企業と大して変わりはないのですが、「やることやって法令違反なし」と言う運転手には過剰に干渉しない「おきて(笑)」があります。

ニートと言う生き方をしてきた人にとって「やることやったらあとは構われたくない」という姿勢にはピッタリじゃないでしょうか。

さて、このお話は如何だったでしょうか?今回もお読み頂いてありがとうございました。


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堀瑞 勤
今年6年目の乗務員生活を謳歌している現役タクシードライバー。1967(昭和42)年生まれ。2013(平成25)年日本交通系タクシー会社のドライバーとなる。黒タク資格&スリースター(最上級乗務員)資格所有。