京都でタクシーといえばMKタクシー

1.エムケイグループの紹介と仕組みについて

京都のタクシーエムケイを中核とするMKグループ

大手タクシー会社の1つであり、2021年1月には中途採用を中心に例年の2.5倍にあたる2000人を2021年度に採用することも決まっています。

新型コロナウイルスの収束後を見据え、従業員の大量確保の決断に至ったようです。

タクシードライバーへの転職を考えている方のなかには、言わずもがな大手タクシーグループであるMKタクシーを視野に入れている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、MKタクシーの会社概要や求人動向についてご紹介していきます。

MKは統合したタクシー会社の頭文字から

さて、まずは何故「エムケイ(MK)」商標を使う事になったのかご存知ですか?

時をさかのぼる事半世紀以上前…当時京都の上鳥羽で「永井石油(後のエムケイ石油)を営んでいた在日韓国人の青木定雄(韓国名:ユ・ヨンボク)氏が、大阪でタクシー会社を経営していた友人から…

タクシー会社は儲かるでぇ~

と話を聞きつけて、1960(昭和35)年に伏見区の竹田に15両で「ミナミタクシー」を創業します。 その3年後、現在の西京区(当時は右京区)にあった「桂タクシー」を買収し、経営拡大に乗り出します。

それから、「ミナミ」「桂」両タクシー会社を経営する事になった青木氏。
後に「駒タクシー」を買収し、3つのタクシー会社を経営する事になります。   
しかしその中、一番の問題となったのは、統合後の会社の名前。

創業した「ミナミ」の名は残したいが、洛西方面では「桂タクシー」の名が通っている。
加えて「駒」まで買ってしまったからどうしようか悩みます。

ここで頭を抱える青木氏が閃いたのが・・

「ミナミ」の「M」&「桂」「駒」の「K」 この頭文字をとって「MKタクシー」としよう!

と言う訳で、1970(昭和45)年に3つの会社は「MK」の統一商標で京都の街中を走り始めました。

1970~90年代初頭に京都に住んだ経験のある方、ハートのマークのMKロゴの下に小さく「ミナミ」「カツラ」と言った文字が刻まれていましたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
これは、その営業車が「旧ミナミタクシー所属(現MK伏見営業所)」なのか「旧桂タクシー所属(現MK洛西営業所)」なのかを区別していたとされ、車検やメーター入れ替えなどの際に混じらない様気を付けていた為と言われています。

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タクシー会社で新卒採用を始めたのはエムケイが初

今やエムケイの代名詞となったハートのマークは「心のこもったおもてなし」
創業当初「神風タクシー」や「乗車拒否」問題で揺れるタクシー業界にあって、タクシー業界=サービス業と言う考えを一早く取り入れたとされます。

とは言え、京都には1926(昭和2)年創業の最大手「彌榮自動車(ヤサカタクシー)」が構え、接客で評判は上がったとは言えエムケイは「格下扱い」です。

そうした風向きが変わったとされるのは、1975(昭和50)年。
今でこそ当たり前となった大卒新人の定期採用を始めたことでした。

その他の大きな企業よりも早く新卒採用を開始し、未経験からタクシードライバーへにまで育て上げる程度を設けたのです。

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タクシー事業自由化の流れを受けて東京大阪へ進出

そして、エムケイの名を全国区へ押し上げるきっかけになったのが…1980年代に起こされた「運賃値下げ訴訟」。
「同一地域同一運賃」に異を唱えた初めてのケースでした。
この訴訟がきっかけとなって、いわゆる小泉構造改革での「タクシー事業自由化」への道を辿るのです。

この「タクシー事業自由化」の流れを受けて、1997(平成9)年エムケイは関西のタクシー会社として史上初めて東京&大阪進出を果たします(現東京エムケイ&大阪エムケイ)。
両地域での事業成功を受け、2002(平成14)年以降札幌・名古屋・福岡など全国に進出していきます。

現在のエムケイの体制は、京都の南区に本社を構え、本家エムケイが上賀茂など8営業所です。
東京・大阪・滋賀・愛知(各2営業所)兵庫(3営業所)・北海道(札幌営業所)・福岡(福岡営業所)と直系子会社を全国に配置。関連会社としてエムケイ石油とエムケイ観光バス(全国4営業所)で構成されています。
(東京で業務提携を行っていた「東京シティエスコート」は2015(平成27)年脱退し、現ジャパンプレミアム傘下)

2.エムケイグループの乗務員・求人動向

エムケイは、現在1道1都2府4県に展開しているため、それぞれのタクシー業界での平均賃金を参考に、各社賃金や勤務体系が分かれているのが実情です。
このため、本家エムケイのHPは「京都版」として表示され、そこで紹介されている求人内容は、あくまで京都の本家エムケイで勤務した場合の想定で書かれています。

本家エムケイと東京エムケイとの採用募集の違いを見てみよう

また乗務内容や、担当運行車両などによって細分化されるとも言われ、詳しい賃金体系は、実際乗ってみないと解らないと言うケースが多い事もエムケイの特徴と言われています。

ただ、概ね各地のエムケイは、当該地域で給与ベースはトップかそれに準ずる給与を「あくまで募集ベースの話(ここがミソ)」ですが出してもらっているようです。

 

3.エムケイを巡るウワサ

毎月残業は100時間越え?

 

まず何といっても、エムケイの乗務員は… 月100時間近くの残業があると言う話です。
以前私は東京エムケイの元乗務員が「時間外労働賃金支払い」について訴訟を起こした話をしましたが、これは東京だけに関わらず全国のエムケイ事業所で起きている話です。

エムケイでは、帰庫後の納金や洗車を「30分以内に終わらせる」事を前提に勤務時間が組まれているそうで、実際洗車にはかなり時間がかかるのでここの労働時間は見合っていないとのことです。

 

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事故後の対応が充分ではないという噂

加えて「自家用車や人に、エムケイが突っ込んだら最悪」と言うウワサもあります。

エムケイの営業車が、私達同業者や緑ナンバーの車に突っ込めば、ある程度会社の体面もあって、エムケイが前面に出て来て迅速に処理をしてくれるそうです。
ところが、対個人となったら態度が豹変。

「当該事案は乗務員が担当しますので、直接交渉願います」

と降られてエムケイ本体からはナシの礫。しかも、対個人物損&人身を起こした場合、エムケイの乗務員は自動的に「クビ」の可能性もあるらしく、事故の交渉で乗務員と連絡を取ろうとしても

「当該乗務員は、退職いたしました」

と言われ、被害者がやむを得ず保険会社とした交渉できない泣き寝入りのケースが数多くあったと言われます。
この事も、東京エムケイの訴訟の中で取り上げられ、以降全国のエムケイで個人絡みの事故案件も、対会社で対応するようになったようです。

色々な噂はどのタクシー会社にも付き物ですが、エムケイタクシーが今どのように改善されているかその事実は実際働いている人にしかわかりません。
噂はすべてうのみにしないようにしましょう。

4.MKタクシーが選ばれる理由

 

ここからはMKタクシーが選ばれている理由についてご紹介します。  

MKタクシーはホームページで3つの優れている点を紹介しています。
1つ目は、「タクシー料金の安さ」、2つ目は「お迎え料金不要」、3つ目は「24時間営業」です。

小型・中型で料金は変わらず、2~14キロ平均とした場合、他社よりおよそ15%安いと言われています。
そのうえ迎車料金も無料であり、5,000円を超えた場合は超過分が5割引きになるのです。
他社と比較すると料金が安いため、料金を重視しているお客様から選ばれることが多いタクシー会社と言えるでしょう。

MKタクシーの評価実績

MKタクシーがここまで名を広げ、大手として存在している証拠としていくつかの賞と取得しています。

2019年には、トリップアドバイザーにより2016年より4年連続「エクセレンス認証」を取得した実績があります。
また、ビジネス総合誌『プレジデント』の接客好感度ランキング第3位、学習図書『世界が感動!ニッポンのおもてなし』で紹介されるなどの数々の実績が持っています。

その実績が確かなことがわかりますよね。

MKタクシーが業務において心がけていること

そんなMKタクシーがこれだけの評価を取得するためには、全社員が同じ志を持っていることが必要不可欠です。
MKタクシーでは、次のような取り組みが統一されています。

・挨拶、言葉遣い
・ドアサービス
・清潔な車両
・制服と身だしなみ
・社員教育
・選びやすい仕組み

これらの取り組みを徹底しているからこそ、MKタクシーの利用客の満足度が保たれているということでしょう。

また、今の時期はなかなか利用する機会が少ないかもしれませんが、空港を利用するお客様のために、空港送迎サービスも行っており、全国各地の空港でご利用可能だそうです。
そのほか、京都観光のために観光タクシーとしてのサービスも展開しています。

これまで挙げたサービスや取り組みに共通するのが、お客様第一という理念です。
MKタクシーでは、以下の経営理念と新年、安全運転3原則を掲げています。

経営理念

お客様第一主義
タクシードライバーの社会的地位向上

我等の信念

我等は労働が最高にして神聖であることを信ずる
我等は会社とともにあることを信ずる
我等の責務はお客様に対するものであることを信ずる
我等は社会に奉仕しなくてはならない
我等は健全な利益をあげなくてはならない
我等は学習に心がけ人格の完成につとめなければならない

安全運転3原則

交通ルールの順守
多段発進
表示確認・右左折確認

 

まとめ

今回は、MKタクシーがどのような会社なのか、噂や募集状況についてご紹介しました。
タクシー会社はいくつもありますので、自分が働きやすいと思える会社を見つけるようにしましょう。

まずは自分が必要と考える条件を考え、そこから会社を絞っていく方法が効率が良いです。
今回ご紹介したMKタクシーもぜひ検討してみてくださいね。

 

 

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