タクシー運転手ってブラック?と不安な方へ

タクシー転職への最大の不安要素、勤務体系

大阪

深夜まで働くというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。そういう時間帯メインのタクシー運転手もおりますが、昼間だけという方もおります。

タクシー勤務と言うのは大きく分けて3パターンがあります。

複勤務(隔日勤務)

複勤務と言うのは1日交替での勤務体系であり、1台のタクシーを2人の運転手が1日おきに交替で乗務します。つまり、1ヶ月の半分が休日となり、1ヶ月の間に公休などを入れると、月に12日~14日の勤務体系となります。

勤務→明け→勤務→明け・公休→勤務→明け・・・・。と言うシフト勤務を繰り返します。1日の乗務時間は最大で21時間、労基法上の上限勤務時間となりますので、それ以上は出来ません。

2車3人制

タクシー2台を3人の運転手が交替で乗務する勤務体系です。2日間連続で乗務して3日目が休み。つまり、1ヶ月に20日勤務して10日休日と言う勤務体系で、公休を1ヶ月2日ほど取れば、18日勤務で12日休みと言うことになります。

勤務→勤務→明け→勤務→勤務→明け・公休→勤務→明け→勤務→勤務→明け→勤務→勤務・・・・と言うシフト勤務を繰り返します。

1日の勤務時間は、1日目が14時間ほどで、明け前の2日目で21時間が上限。それ以上は労基法上の限界になります。

日勤(昼勤と夜勤)

1台のタクシーを1人の運転手が1人持ちで毎日勤務する勤務体系です。

会社によって勤務体系が異なりますが、4~5日間勤務して休日を間に入れ、間で公休を入れ、1ヶ月22日~24日ほど勤務することが日勤の勤務体系です。日勤での勤務時間は、最大で14時間ですが、4日~5日ほど連続で毎日勤務しますので、1日の勤務時間は、8時間~12時間ほどが標準です。

勤務する時間帯も会社によりますが、昼間をメインにしたい人、夜間をメインにしたい人など、自分のライフスタイルに合わせた時間帯を希望できますので、不安に思われる方は面接時に会社の人事担当者の方に相談すれば良いと思います。

どのような勤務体系で勤務するのか、これは勤務先の会社でのシフト次第なのですが、全ての勤務体系を実施している会社では、勤務体系の希望を聞いてくれますので、ほぼ希望通りの勤務体系での勤務が可能です。

休みを多く取り趣味を満喫し、その他の副業もしてみたい方なら複勤務がベストでしょうし、タクシー業だけに専念したい方は日勤、あるいは2車3人制での勤務を選択すれば宜しいかと思われます。

「タクシーは給料安いんじゃないの?」と不安な方へ

タクシー業界への転職をお考えの方にとって、給料体系と、どれくらいの実入りになるのかは最も関心の高いところだと思います。このタクシー業界の収入と言うのは一概に言えず、十人十色だと思って下さい。

まず給料体系なのですが、タクシー業界には基本給と言うものが無く、全て売上での歩合となります。標準では1ヶ月間の売上金の53%ほどが給料になります。

会社によってはノルマがあり、

  • ノルマ達成で53%
  • ノルマを下回れば43%ぐらい

というケースもあります。

例えば、複勤務でノルマが35万円だとしましょう。

ノルマ達成ギリギリの35万円の売上だと、35万円×53パーセントで給料は18万5,500円。そこから社会保険費などを差し引かれた金額が手取りとなります。

もしノルマが達成出来ず、その会社のペナルティがノルマ非達成者43パーセントだとし、30万円の売上しか出来なかったら、30万円×43パーセントで給料は12万9,000円、そこから社会保険費などを差し引かれた金額が手取りとなります。

会社によっては、ボーナス制度のような体制を取り入れているところもあり、その場合、1ヶ月の給料は48%、5%は毎月積み立て、6月と12月に6ヶ月分積み立てた金額をボーナスとして支給する給料体系もあります。

タクシー業界へ転職したい方にとって不安なことは、まずもって、この仕事で食べて行けるのかということだと思います。これついて地方と都心では仕事量に極端な格差があり、一概には言えません。東京のタクシー運転手年収は平均430万円で1000万円を超えるドライバーもいる一方、地方は平均年収200万円台という県もあります。

しかしながら、地方であろうが都心であろうが、タクシーと言う仕事は、勤務時間=売上です。頑張った分が直接給料に反映されます。勤務日数の少ない複勤務は売上が少なく、勤務日数の多い日勤や2車3人制での勤務が売上的に多いと言うのは何処へ行ってもが変わりません。

タクシー転職で給料について不安のある方は日勤や2車3人制などの、出来るだけ勤務日数の多いシフトに入れて貰うようにすれば良いのではないかと思います。

ちなみに東京などの都心では、日勤されている運転手さんの月売上は、100万円前後だと聞いたことがあります。稼ぎたい方は勤務日数の多いシフトへ、自分の時間を大切にしたい方は複勤務などの勤務日数の少ないシフトへと、自分のライフスタイルに合わせられるのがタクシー業界の魅力の1つではないかと思います。

道が分からないかも?仕事内容が不安な方へ

日本交通のUDタクシー

初めてタクシーに乗務される方に取って、その勤務の内容と言うものも給料体系と共に不安に思われると思います。タクシーの仕事と言うのは人を目的地まで輸送することです。最初は分からない地理でも何回か走行すれば自然と理解出来、頭の中に地図が出来上がりますので、地理については何も心配は要りません。

運転技術について不安をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、これも経験でだいぶカバーはできます。

タクシーに乗務する上で大事なことは地理や運転技術よりも接客だと思います。

接客業ではない方がタクシー運転手になって、よくあるトラブルは、知ったかぶりです。記憶があやふやな道や知らない目的地を知っていると発言することは非常に危険です。

知らない目的地は素直に知らないと告知し、乗車して頂いているお客さまに丁寧に指導を仰げば、たいていのお客さまは親切に教えてくれます。タクシーの仕事は接客が一番だと言い切っても過言ではないと思います。

タクシーの仕事は魅力は自由

長く続けている運転手も大勢います

タクシーに転職される方は不安で一杯でしょうが、この仕事で長年続けている方も多数います。

この仕事の醍醐味は、ズバリ「自由」です。乗務中は他の同僚はいません。異業種から転職してきた方が口をそろえて言うのは「人間関係が楽」ということ。人間関係の煩わしさから解放される職業です。


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tatsuya
地方都市にて夜間専門のタクシードライバーとして勤務するかたわら、タクシー業界の現状について鋭く解説する異色のライター。21歳で二種免許を取得して以来、30数年間旅客自動車ドライバー職に従事する、タクシー業界のカリスマ的存在。