1.大和自動車交通グループの紹介と仕組みについて

大和自動車交通は上場企業!

東京四社の行灯の中で、漢字二文字…しかも社名をど~んと載せて「どやっ」と言わんばかりに走る大和自動車交通のタクシー(以下大和と略)。「ヤマト」ではなく「ダイワ」と読みます。

創業は四社の中で最も新しい1939(昭和14)年。創業の地は東京・中野です(その割に中野あたりで大和の車は見掛けないなぁ)。

昔は、銀座の高速傍にあるハイヤー銀座営業所の入るビル内に本社がありましたが、現在の本社は江東区猿江。猿江恩賜公園の近くです。

ところで、日交・km・帝都と比べ、大和が一番違う点…それは、

大和は東京証券取引所第二部上場企業(コード9082)である事なのです。他の3社がオーナー色や支配企業が強い(帝都は京成傘下、日交はテレビにもよく出ている川鍋一朗君)なのに対し、大和は創業家がありながら、いち早く経営をオープンにした事でも知られています。

その一方、大和は「四社の中の『暴れん坊将軍』(今はあばれる君っていうのかな?)」と言われ、中小グループの合従連合に関して、いつも業界の話題をさらっていたことでも知られます(旧中央無線加盟社の強奪騒動は有名)。

中でも有名なのが2017(平成29)に起きた…

大和による東京無線乗っ取り騒動

は余りに有名です。四社の中で、最も規模拡大の後塵を拝した大和が、起死回生の一発を狙って放った「ウルトラQ?」とも言うべき奇策。

チケットの相互利用・スマホアプリの共通化等と言っているも、事実上「大和が東京無線を乗っ取って傘下に収める」こと…要するに、東京都内が大和タクシー溢れかえる(いやぁオソロシイ光景) 事を狙ったもの。実現していれば、総両数は7,000台を突破し、日交を追い抜いて、ギョーカイTOPに躍り出る事になりました…が、

「さすがにそりゃアカンやろ」

とkm、日本交通、帝都の3社が大反対。

てな訳で、東京四社委員会が大和を除名を通達。これに大和が裁判を起こして大揉めに。「東京のタクシー地図が塗り替わるかも」とまで言われましたが、結局のとこ、2020年の東京五輪終了まで「一時休戦」となりました。

大和自動車に対抗し、日本交通は慌てて飛鳥交通と提携して規模を拡大しましたね。タクシー運転手同士が仲が悪いことはないにせよ、他の会社からはするとイメージが悪いかもしれません。

事業所は、ハイヤーが銀座・京橋・日比谷の三か所。タクシーは、本体直系が猿江(2事業所)・羽田・王子・保谷・立川の6ケ所。その他、旧中央無線などの傘下社など業務提携会社を含め、現在2,652両が活躍しています。

2.大和自動車交通グループの乗務員・求人動向について

採用基準が甘いという噂あり

色々話題の大和なのですが、実は求人も都内タクシー業者の中で「一番アツい」とまで言われています。何せ、都内で一番早く後部ウインドウに、

「乗務員100人募集中!」

とデカデカと張り出したのは、大和が初めて。あのハートマークのタクシーですら、申し訳程度に小さく貼っていたものを…

そこまでやるかぁ~ と言わんばかり。

ただこの広告、前に述べた東京無線乗っ取り騒動と時期が重なる為、ある意味頷ける事だと感じています。

四社の中では一番目立ち難い大和なだけに、乗務員の人材確保には相当必至だと言われています。

採用形態は、各四社及びグループ社同様で、大和本体直系の営業所は、一部(王子・保谷は現地直接面接)を除いて、猿江の本社で面接と視覚検査が行われ、面接合格後に健康診断⇒採用決定と至ります。

ただ、日交やkmと比べ拡大に出遅れた分、相当採用基準は甘いらしくどうしても四社に入りたいなら大和系列を受けろ!

という噂話まで広がっています。

3.ここだけ!「大和自動車交通グループって、どうよ?」

大和で5年運転手をやっていた知人に聞く

残念ながら、私のネットワークの中には、大和現役の乗務員の方はいませんでした。しかし5年大和で乗っていて、今は畑違いの仕事をやっている方を紹介してもらいましたので、その方からお話を聞きました。

Q.社内の雰囲気はどうでした?

A.正直ノルマは厳しいですね。大和は、お客様から四社の中で一番格下に見られているので、売り上げも他の3社(日交・km・帝都)と比べると一万円/日下がりますね。

とにかく「売上至上主義」なんで、ノルマを割って帰ってきた乗務員には…もう一回出直して稼いで来い(怒)!て言われて出庫していく奴を、何回か見たことは本当にあります。働き方改革からは程遠いですかね。

だからと言って、ブラック企業なのかというと、一概にそうとも言えず。まぁそういう奴に限って、昼間パチンコやボートレースにしけ込んでいるケースがあるんですけどね。会社は知っていてそう言うんでしょうから。

Q.事故・苦情の処分は厳しいんですか?

A.事故・苦情に対する「処分」も非常に厳しいです。

物損(車体)事故一回で、即減給10%。一年間で三回やったら即解雇です。人身・死亡事故は、例え相手が死ななくとも一撃即解雇

タクシーセンター事案も、状況によりけりですが、情状酌量で給料半分召上げ。悪質なケースは即解雇となっていました。

Q.じゃぁ、社内って、結構ギスギスしていたんじゃないですか?

A.いや、それに反して大和は他社と比べてのんびりほのぼのとしているって
聞いたことあります。最近は学卒を入れて、活性化しているケースを聞いていますが、大和は50後半から入社してくるケースが多くて、あんまり社内で揉めたってケースは少ないですよ。

社内ルールやらが多いタクシーの会社が合わず、安全運転なドライバーなら大和は居心地いいかもしれません。

Q.当時、一日の売上って、どの位ありました?

A.辞めた直近で52(千円・税別)かな。出来る人は、100(千円・税別)  をやってくる人もいたけど、そういう人は元経営者とか飲み屋をやってた人とかで、要はひも付きでお客を持ってくるケースが多かった様ですよ。

Q.大和に在籍していて、一番得したなって思ったことは?

A.本社が猿江(江東区)なので、下町三区(墨田・江東・江戸川)には絶
大なネームバリューはありまし
たね。大島から墨東病院まで乗ってくれたお得意さんが居たのですが「日交やkmは、ここら辺の道を知らずに遠回りされることが多いので、大和を選んで乗る。」って言ってましたね。

大和自動車交通グループのまとめ

50代後半で入社も多いらしい

如何でしたか?大和自動車交通グループのタクシー運営や、乗務員採用の事。更には、大和自動車交通本体やグループ社を巡るウワサまで色々お解り頂けたと思います。少しでも、皆さんに大和自動車交通グループの姿を知って頂ければ幸いです。



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今年6年目の乗務員生活を謳歌している現役タクシードライバー。1967(昭和42)年生まれ。2013(平成25)年日本交通系タクシー会社のドライバーとなる。黒タク資格&スリースター(最上級乗務員)資格所有。