よく自家用車で高速道路を走行しております際に、カーナビゲーションシステムから、「そろそろ2時間になります。休憩しませんか?」と言う音声案内が流れてきたことはないでしょうか?

今回は、長距離運転に関係する疑問を解消していきます。

高速走行以外でも長距離運転をすることで、体にどのような変化が生じてくるのか?
特に冬場や、夜間走行時について発生する頻度が高い居眠り運転や、運転時の集中力の限界、同じ姿勢を長時間続けているとどうなるのかといった長距離運転時の弊害について解説して行きたいと思います。

それ以外では、業務上やむを得ない状況の中で、長距離運転をする際に、「どのように運転すれば疲れにくいのか?」と言う、長距離運転で疲れにくくするコツやポイント等についても解説して行きたいと思います。

長距離運転をすることによる、居眠り運転や、判断力の低下、それに伴う反応速度の低下等、眼精疲労によるトラブル等についても解説して行きます。

運転による疲労の原因

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運転時は高い集中力が必要

運転は医学的に白血球の数値が一時的に上昇してしまう程、高い集中力による運転が必要なことです。そのような中で、「運転はスポーツである。」と言う見解もあります。運転をスポーツと捉えて、安全で疲れにくい運転を目指さなくてはなりません。

集中して継続した状況下での連続運転時間としては、4時間が限界となっています。4時間運転する度に、30分の休息が原則必要です。
同様に2時間以上運転する場合では、10分程度の休憩が必要とされています。

長時間運転しているとどのような弊害が発生するのか?という点について考えましょう。
長時間運転を続けると、まず、判断力や集中力などの認知機能の低下が発生します。
特に夜間については、標識や重要な信号等を見逃しがちになってしまうので、スピードコントロールにも異変が発生します。

これを放置することで、一瞬の状況で大事故を背負ってしまうことになりかねませんので、夜間走行しないで良い方は、極力、夜間走行をせずに、朝、昼、夕方での極力運転しやすい時間帯に運転されることを推奨します。

どうしても夜間走行しなければならない時については、少しでも「眠たい!」と思ったら、休憩地点を見つけすぐに休憩しましょう。高速道路を走行中の場合については、最寄りのPAや、SAで休憩してください。

高速道路上でのPAやSAを上手く活用して、5分でも、10分でも深い眠りにつけることで、かなり身体の機能を回復することができるので、時間に少し余裕がある方については、若干眠ってからコーヒー等を飲むことをおすすめします。

基本的に同じ態勢

長距離運転をしていると、基本的に同じ態勢であるために、運転姿勢である座った姿勢で固定された姿勢が長時間持続することで、血流が足等の下腹部に溜まってしまいます
その結果最悪の場合では、エコノミー症候群と言う旅行者血栓症と言う飛行機搭乗の際に現れる症状を経験するリスクが高くなります。

ですので、同じ姿勢でいることは非常に危険なことですので、少しでも体に違和感を感じたら、パーキングエリアや、サービスエリアで、車から出て軽く伸びをしたり、あくびをしたり等、簡単なストレッチをしましょう。
そうすることで体に溜まった血流の悪い流れを開放してあげることができます。

知らずうちに血栓が進行してまって・・・というときあれば、目も当てられない状況となりますので、肺の制脈を詰まらせないためにも、適宜休憩して、深呼吸や、軽い運動をすると体の負担を和らげてあげることができます
深い眠りを体に提供してあげるのも非常に良いことです。

走りなれていない道を走ることもあるので神経を使う

特に初めての未開の地でのドライブや、走り慣れていない道路を走行する際に、走り慣れていない道を走ることで、注意力が普段より必要となります。

神経が疲れないように気を付けるべきなのは姿勢です。「正しい姿勢で運転をすること」によって、走りなれていない道を走行する上でも、緊張感をできるだけほぐして走行することができます。

正しい姿勢で走行するポイントとしては、
「ステアリング操作は両手で行うこと。」
「前のめりにならず、シートバックに背中を傾け、視界を広くとること。」
「腕や足は伸びきることのないように、シートを調整」
この3点を意識して実践することで、運転操作の負担をやわらげることができます。

特に慣れない土地で運転をする際に、長距離運転をする際にも活用したいアイテムとしては、腰の負担を軽減する専用クッションです。これがあれば運転の負担が軽減されるので、是非、耐圧分散性に優れたクッションを腰部に導入してください。

長時間運転の危険性

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・居眠り運転
・判断力の低下
・反応速度が遅くなる
・目の疲れによる体のトラブルが発生する

居眠り運転

居眠り運転については、どのドライバーについても必ず発生してしまう現象です。眠りを誘わないようにするために行ってほしいのが、食事でおなか一杯「食べないこと」です。

どうしても満腹の状態で、長時間走行していると程眠気に襲われやすくなります。眠気を誘わないためにも、休憩以前の問題として食事は腹六分目以下の抑えることをおすすめします。

空腹感を維持することは、実は体にとっても良いことでありますので、視界が冴えていつもより、頭が冴えた状態で運転できることに繋がります。
長距離運転で眠りを誘発しないためにも食べるのは必要最小限に、もしくは、食べないことを推奨します。

判断力の低下

判断力の低下については、眠気と同等に慎重に解消しなければならないことです。判断力が低下してしまうと、特に高速道路上では、何秒かの判断ミスで対向車側に突っ込んでしまうようなことにもなり兼ねません。

主に判断力が低下する時は、長時間運転をしている時に少しづつタイミングのずれの感覚に気づくこととなるので、少しでも疲れて判断力が鈍ったと自分自身で判断できたのであれば、すぐにサービスエリアか、パーキングエリアに入り休憩をとりましょう
まずは、冷たい飲み物を飲むよりも、寝てください。

眠ることによって、判断力を回復でき頭を冴えた状態に持っていくことができますので、シートをリクライニングにして、完全に休息されることを推奨します。

反応速度が遅くなる

特に夜間走行時に反応速度が鈍くなると、追い越し等のタイミングを誤ったり、ウインカーを出しっぱなしにしてしまう等、自分自身では気づかない所で、周りのドライバーに迷惑をかけてしまうことにもなります。

ウインカーの戻し忘れや、周りの状況に対しての反応が遅くなった場合は、すぐに休憩所に立ち寄って体の機能を回復させてください。

目の疲れによる体のトラブルが発生する

ホワイトホール現象

、ホワイトホール現象については、トンネル内を走行中に、暗い所から、明るい道路に出た際に、光で視界が奪われてしまう現象のことを指し示します。この時に、注意しなければならないのは、目の疲れが伴っていると光に強く幻惑されることになるので

できるだけ暗い長いトンネルから、明るい道路に出る際には、目への負担を軽減させるために、幻惑されないようにする工夫として、サンバイザーをすることをお勧めします。

長距離運転時において、しっかりと休息を取らないと、様々な現象が発生します。その現象や作用について解説します。

溶け込み現象

溶け込み現象としては、体が疲れている状態で、運転時に発生する現象で、ホワイトホールの逆に近い現象です。明るい道路から暗いトンネルに入った際に、自分自身の車のボディカラーが黒に近い色であれば、トンネル内の黒色の風景と合わさってしまいます。

後続車に衝突されるリスクを招いてしまうので、この場合の注意点としては、車間距離をとにかく広く開けることです。

そうすることにより、溶け込み現象について少しでも回避できることに繋がります。また、しっかり休息を取っていれば、後続車が接近していることに気づけて加速したりする回避動作にも繋げていくことができるのでそのような点でも長距離運転について休息を取ることは、様々なリスク回避に繋がります。

視覚吸引作用

高速走行中にこのような経験はないでしょうか?

例えば、追い越し車線を走行している際に、できるだけ中央分離帯に近づかないでおこうと、距離を取っているのに、知らぬ間に自分自身から中央分離帯に近づいて行ってて、慌ててハンドルを戻したりと言う経験があるか人もいるかと思います。

これは、「視覚吸引作用」と言う現象で、知らぬ間に意識していても対象物に引き寄せられている現象となるので、これを回避するコツとしては、できるだけ、追い越し車線を走行しないことです。

実は、追い越し車線を使用して、車を次々と追い抜いても、左側の車線でゆっくりと走行している車とタイムを比較しても、そんなに大差はなかったと言う実験結果がありますので、急がずに、追い越し車線ではない車線で走行することが、視覚吸引作用を防げることに繋がります。

長時間運転で疲れにくくするコツ

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・正しい姿勢で運転する
・クッションを持参する
・適度な休憩を取る
・余裕を持った運転スケジュールを立てる
・運転前は睡眠を良く取る

正しい姿勢で運転する

正しい運転姿勢を維持することは大切です。

運転姿勢が正しくないと体の部位について、様々な支障をきたすことになるので、シートには深く座り、猫背にならないようにシートの傾きを調整しましょう。ゆったりとした緊張感を持った運転姿勢で、運転するのが理想です。

クッションを持参する

よくバスの運転手さんや、タクシーの運転手さんではクッションを持参してそれを車両が変わる度にシートと体の間に挟んで運転姿勢に癖がつかないように工夫されている方もいます。クッションを使用して、運転姿勢を正すのも一つの手段です。

適度な休憩を取る

適度な休憩を取ることは、非常に大事なことです。
それは一般旅客用であっても自家用であっても同様のことなのです。

適度な休憩を取って、自分自身の給料に確実に反映できることにも繋がってきますので、休憩は仕事を円滑にできる潤滑油であると考えて頂ければと思います。

余裕を持った運転スケジュールを立てる

余裕を持った運転スケジュールは非常に大事です。

運行管理者がバスの運転手であれば、運行計画を策定するのと同様で、運送業の方についても、目的地までの時間は大事ですが、しっかりと休憩を取ることも考えて運転することも自分にとって大切です。
無理をしない運転スケジュールを組んで行きましょう

運転前は睡眠を良く取る

運転前には、深い眠りについておくことが重要です。
睡眠が不十分な状態で運転をすると、すぐに休憩が必要になり、休憩を取らないで良い所で休憩を取ってしまうことになってしまいます。

そうならないためにも、プライベートの時間は、遊ぶことや家族団らんの時間として使うことも大事ですが、運転業務は体が資本なので休憩を前提にして運転前の日はしっかりと睡眠を取るようにしましょう。

まとめ

タクシー

長距離運転について、何が大事で何が危険であるかと言う内容について解説しました。

総括しますと、長距離運転で大事なことは、正しい運転姿勢や、極力追い越し車線に入らない等、細かい点もありますが、一番重要なことは、「しっかりと睡眠を取ること」です。

運転前の前日には、6時間から7時間の間でしっかりと睡眠を取ってもらうことで、判断力や注意力が冴えた状態で長距離運転を実施することができます。
是非、睡眠を意識した行動を体のためにも取ってくださいね。



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