「タクシードライバーは、運転以外の楽しさってあるの?」

このような疑問を感じていませんか。一般的に運転好きな人が、タクシードライバーになると思われるでしょう。
実はタクシーの楽しさは、運転以外もたくさんあります。

この記事は、実際に都内のタクシードライバー経験者である筆者が、楽しさを知ってもらうために書きました。運転好きな人も、そうではない人も読めばタクシーの楽しさがわかります。ぜひ、最後までご覧ください。

タクシードライバー仕事が楽しい4つの理由

タクシー

タクシードライバーは楽しい仕事です。想像してみてください、お給料をもらいながら、自分の好きな街を運転している快適な状態を。晴れの日は遠くに走ってもよし、雨の日は忙しいので大きく稼げ、感謝の声が絶えないのです。タクシードライバーを経験してわかった、楽しさ4つを紹介します。

1.自分のペースで働ける
2.休日をつくりやすい
3.お客様とのコミュニケーションが楽しい
4.頑張り次第で稼げる

自分のペースで働ける

タクシーの楽しさは、自分のペースで働けることです。どこへ行こうと、何時に休もうと営業範囲内であれば問題ありません、まさに自由な状態です。

誰にだって少し体調が悪い時もありますが、タクシーなら無理せずに自分のペースで働けます。仕事のペースを「人に合わせる必要がない」という快適さは、一般の会社員では感じられないでしょう。フリーランスのように自由に、気ままに、「今日はどこへ走ろうか」と出勤前に仲間と談笑する光景が、タクシードライバーの出庫前です。

休日をつくりやすい

タクシードライバーはいつでも休日をつくれます。その理由は「シフト制」だから。もしシフト制のアルバイトの経験があれば、わかるでしょう。

特に小さな子供がいる家庭や、趣味が多い方にはおすすめです。お子さんの運動会や発表会も堂々と参加できるうえ、平日でも旅行に出掛けられます。

週末しか休めないことを理由に、友達の飲み会やお子さんの行事を断ってしまった経験はありませんか?そんな悲しい思いをすることは、タクシードライバーならありません。自分の時間は自分で使う生活こそ、ストレスを感じないでしょう。

お客様とのコミュニケーションが楽しい

お客様とのコミュニケーションが楽しいのでやめられない、というドライバーも多数います。皆さんが思っている以上に、お客様とのトラブルは少ないです。

車内という狭い空間の影響もあり、本音で語るお客様は意外と多いのです。話題は、社会情勢から人生観、自分の経歴など深い話になることも少なくありません。話が盛り上がれば「次回もぜひ」と個人的に営業ができたり、引き抜きの話がでて転職に成功したというドライバーもいるほど。
また会話が楽しいと、チップをいただける可能性が高くなります。ここだけの話、実際に私も高額なチップを頂いたことは数え切れません。

頑張り次第で稼げる

タクシードライバーは、自分の頑張り次第で大きく稼げる楽しさがあります。給料は「歩合制」なので、ベテランも新人も関係ありません。初月から先輩より給料が多くなるのは、特別なことではありません。
年功序列と言われながら、なかなか給料が上がらない企業も多いのではないでしょうか。もしくは給料が頭打ち、と言われた会社もあるでしょう。タクシーの給料に上限はありません。実際に私がいた会社でも、月間3桁を稼ぐドライバーもいました。もちろん、相当な努力は必要でしょうが、努力がお給料に反映される楽しさがあるのはタクシーです。

タクシードライバーに向いている人の5つの共通点

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タクシードライバーに向いている人はどのような人か、気になりませんか?

どの仕事にも適正があるので、せっかく転職するなら性格的に向いている職業に就きたいものです。実際に私がタクシードライバーとして勤務していた中で、向いているなと感じた性格は次の5つです。

1.運転好きの人
2.人とのコミュニケーションが好きな人
3.観察力のある人
4.ひたむきに頑張れる人
5.一人で働くことが好きな人

転好きの人

運転好きな人は、タクシードライバーに向いています。ドライバーの中でも「何時間、運転しても疲れない」という方はいるので、あなたが運転好きなら特におすすめです。
運転好きな人は、おそらく運転技術にもある程度の自信があるでしょう。人を乗せてもスムーズに走れる人が多いと思います。そのスムーズな走りを提供してあげてくださいしかも給料もいただきながら感謝される、心地よい職場になるはずです。

人とのコミュニケーションが好きな人

人とのコミュニケーションを取るのが好きな人も、タクシーに向いています。一人で走る仕事ですが、コミュニケーションはうまい方が得する場面が多いでしょう。

車内の会話が円滑ならばお客様も喜ぶでしょうし、チップももらえます。道がわからない時や間違えてしまった時でも、上手に説明できれば大きなトラブルになりづらくなります。逆にうまく説明できないドライバーは、お客様の怒りを増幅させてしまう傾向があります。タクシーは運輸業ですが、接客業とも言われるので、あなたの明るいコミュニケーション力をタクシーでも活かして下さい。

観察力のある人

観察力のある人は大きく稼げます。基本的にタクシーは、お客様が手を挙げている場面を捉えなければいけませんので、観察力のない人はお客様を逃してしまうでしょう。

文面だけだと「手を上げているのに気付かないなんてあるのか」と、感じるかもしれませんが、実際よくあること。自分の前に空車タクシーがいるのに、お客様を見逃してしてしまい、自分がお乗せできるケースは多々あります。おそらく、そのようなドライバーは観察力や注意力がないので、お客様に気付けないのでしょう。観察力がある人は、他のドライバーよりも売り上げが大きくなります。

ひたむきに頑張れる人

ひたむきに自分のやるべきことを頑張れる人は、ドライバーとして大きく成長するでしょう。タクシーの成果はすぐに成果が出る人は少ないので、ひたむきさがないと諦めてしまうからです。

毎日同じ道を走るといっても、売上げは曜日や天候、イベントにも大きく左右されます。売上げが上がらないと悩んでいる中でも、確実に売り上げてくる先輩ドライバーもいるはずです。自分の足りない部分を分析し、ひたむきに改善する努力ができれば、必ず売上げはついてきます。

ドライバーの知識習得に終わりはありません。いつまでもひたむきに、頑張れる人が残っていくでしょう。

一人で働くことが好きな人

一人で働くことが好きな人には、もはや天職と感じるかもしれません。走行中、嫌な上司は隣にいません。使えない部下もいません。自分一人だけの時間が流れていきます。この時間を「心地いい」と感じるか「淋しい」と感じるかで、仕事に対する価値観も大きく分かれるでしょう。

あなたがもし「心地よい」と感じるタイプであれば、タクシードライバーは向いている職業です。自分を押し殺しながら、誰かの意見や命令にしたがって仕事をしてきた方にとって、タクシーほど自由な空間はありません。

もちろん楽しいだけじゃない…苦労する点も

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「楽しいことばかりではないだろう」と感じた方、そのとおりです。タクシードライバーは苦労もあります。どの仕事でも同じで、苦労も慣れてくると「やりがい」に感じてきます。しかし最初のうちは、キツいと感じるでしょう。

次では初心者ドライバーが大変だな、と感じやすい点をまとめました。

・長時間運転のため疲れやすい
・お客様を簡単に捕まえられるとは限らない
・お客様とのトラブルが発生する可能性がある
・交通事故のリスクが常にある
・地図・地理を覚える努力が必要

長時間運転のため疲れやすい

運転が好きといっても、長時間の運転は疲れます。同じ姿勢が続くので、肩や腰が痛くなるドライバーは多いでしょう。

実際に私も、腰をかなり痛めました。対策として腰痛防止の座布団を敷き、こまめな休憩と軽い運動を心がけました。その結果、かなり改善されて隔日勤務のような長時間運転でも、苦痛ではなくなった苦労があります。

また、眼を酷使しがなら交通ルールを守るために神経を使うので、慣れるまでは苦労だと感じるでしょう。

お客様を簡単に捕まえられるとは限らない

タクシーの苦労は、簡単にお客様を乗せられないことです。お客様は仲間も含め、他のライバルとの奪い合いなので、乗せるためにはある程度の経験と知恵は必要でしょう。

たとえば「キープレフト」というテクニックがあります。空車の時でも中央車線、右車線を走っているタクシーは初心者ドライバーです。お客様が乗車するのは常に左側なので、乗せる意志があるときは常に左車線を「キープレフト」するべきです。

こういったテクニックはたくさんあり、慣れないうちはお客様を逃してしまうでしょう。学ぶ苦労は、売上げ上達のために必要です。

お客様とのトラブルが発生する可能性がある

お客様トラブルは常に意識しましょう。狭い車内になると、人間はどうしても気が大きくなってしまいがちです。

中でも、「自分がお金を払い、運転してもらっている」という錯覚を感じてしまうお客様は一定数います。運転手の意見は、何も通じない場面も出てくるでしょう。さらに夜には、酔客をお乗せする可能性が高まるので、嘔吐の危険もあります。

実際に私も、嘔吐されたことは何度もあり、トラブルがゼロになることはありませんでした。上手な防ぎ方は、経験を積むうちに理解できるでしょう。最初は、トラブル対応に苦労すると思います。

交通事故のリスクが常にある

事故のリスクがあることは、1番の苦労点といえます。自分がいくら気をつけていても、事故をもらってしまう危険性は誰にでもあり得るのです。事故により、タクシードライバーを辞めざるをえなくなった仲間もいました。

交通事故を少しでも防ぐ手段として、精神状態はかなり影響します。プライベートで嫌なことがあった、乗せたお客様とトラブルになったという状態だと、普段なら気をつけている標識も見逃す可能性が高くなるでしょう。プロドライバーとして、常に冷静な精神状態が求められます。

交通事故は、自分の務めだけでは防げない難しさがあるので、タクシードライバーになる以上はこのリスクと向き合う覚悟は必要でしょう。

地図・地理を覚える努力が必要

タクシードライバーになるからにはある程度、地理を覚える苦労はでます。最近の車はナビがあると言っても、お客様は「タクシードライバーは地理に詳しい」というイメージがあるので早めに覚えるべきです。

いつまでも地理を覚えないと、お客様を乗せるための効率良い走りもできません。覚えないことにより、自分にストレスを感じるドライバーもいました。慣れないうちは仕方ありませんので、走りながら道を覚えましょう。

タクシー運転手はやりがいのある仕事

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タクシーという職業の楽しさが伝わりましたか。転職するまでは、「自分にできるか」と不安になる気持ちはよくわかります。それでも「やってみたい」という興味があれば積極的に新しい人生を踏み出しましょう。

社会的認知度も高く、感謝されながらお給料をいただける仕事は、人生にやる気を与えてくれます。次の職業は、誰にも指図されない自由な職業を選びませんか。タクシーに関して不明な点は、遠慮なくP-CHANTAXIにご相談ください。

 



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