タクシー運転手としてデビューの日、最初のお客さんを乗せる時は嬉しさや緊張感が伴います。それと同時に、無事に目的地まで安全に走行しなければなりません。

スムーズに運転しているドライバーさんと、カーナビを見ながらきょろきょろしている運転手さんとでは安心感が違いますよね。

ではタクシー運転手として道を覚えることは、どのような意味があるか考えてみましょう。これが分かれば昨日より笑顔でお客さんを乗せられますよ。

タクシー運転手が道を覚えるべき理由

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・急ぎのお客様に満足してもらえない
・道を間違える可能性が高くなる
・運転に余裕がなくなる
・最終的にクレームにつながる

急ぎのお客様に満足してもらえない

タクシー業界あるあるでお急ぎのお客さんを乗せることがあります。急いでいる理由は人それぞれで、病院に行きたい、学校や会社に遅れそう、電車が止まってしまったなど色々な状況が考えられます。

そんな時に便利なのがタクシーです。ドアツードアで電車のように乗り換えがない事や、知らない土地でも安心して利用できる足としての役割も担っています。

そんな時に、道を知らないタクシーの運転手さんだったらどうでしょう?「私タクシーの運転が初めてなので」と済ませますか?あまり聞いたことがありませんよね。タクシーを利用するお客さんは、運転手さんは道を知っているものとしての安心と信頼があり乗るのです。

あなた一人が道を知らなかったがために○○のタクシー会社はダメだと、ネットでたたかれかねません。会社自体が信頼を落とすことになります。どのお客さんにも満足してもらうためにも、道を覚えることは仕事の一環なのです。

道を間違える可能性が高くなる

一度ハンドルを握ると、いったん止まるまでカーナビの操作ができなくなります。次を左とカーナビからの指示でも、車線変更が出来なくて通り過ぎるパターンや、細い道路で曲がり角が分からないと遠回りになる可能性があります。

また、一度間違うとお客さんが怒っていないか、イライラしていないかと気になりさらに間違いを誘発してしまうケースがあります。

タクシー運転手に間違われると、お客さんは不安になりますよね。せっかく乗ってくれたお客さんが、道を間違えたために予定に間に合わなかったりしては何のためにタクシーに乗ったのか分からなくなってしまいます。

運転に余裕がなくなる

道を間違えた後、冷静に運転ができますか?どうしてもお客さんの視線や態度に気を取られます。そのため、どんどん運転に余裕がなくなってしまいます。

運転に余裕がなくなると、危険予知が鈍くなったり、ブレーキやハンドル操作が遅くなるほかお会計を間違ったりと、負の連鎖が待っています。メンタル面のセルフコントロールはオリンピック選手でも難しい事ですが、深呼吸をして心拍数を下げるなど落ち着いて行動しましょう。

最終的にクレームにつながる

道を間違えて、遠回りをするとメーターの料金が変わってしまいます。わざとではないのですから、間違えた時点で一言お客さんに事実を伝えてすみませんとお詫びするのがベストです。

それは誰が乗っても同じことで、出張のビジネスマンや、お年寄り、旅行客で土地勘が無くても周辺を遠回りすれば、あっちの方が近かったのでは?と疑問を抱く人も。

道を間違えても、タクシー運転手からお詫びの言葉が無いと利用客から会社にクレームが入る可能性があります。笑顔でにこにこ降りても、実はイライラして不満に思っていたら、誰かに話したくなるのが人間です。中には会社にクレームを入れるだけでなく、ネット上で書き込みをするなどの行動につながりかねません。誠意をもって対応しましょう。

道を覚えるためのコツや効果的な6つの方法

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1.慣れないうちはカーナビを活用する
2.休みの日に実際に道を通って覚える
3.一度通った道は絶対に覚える
4.方角を意識して走行する
5.ネットのマップで予習する
6.街中のわかりやすい目印を覚えておく

慣れないうちはカーナビを活用する

タクシーの運転手になる方は、転職組も含めて地方から都会へ来る方もいます。タクシー会社は社宅や寮を用意しているところもあり、移動してきても入居費が格安で住居に困ることはありません。

もちろんそんな,em>土地勘が無い方も、十分タクシー運転手として働けます。今はカーナビがタクシーに装備されているので、道に不慣れでも安心してハンドルを握ることが出来ます。

利用客が目的地を伝えたときに、カーナビへ住所や観光地を入力すると案内が始まります。そこで注意したいのが、入力間違いです。

外国人は住所がわからないのでスマホなどのマップを見せられることがありますが、慣れない土地の住所は漢字が読めなかったり一度聞いてもすぐわからなかったりすることがあります。カーナビに正しく案内させるために、お客さんの目的地はしっかり聞いて入力しましょう。

休みの日に実際に道を通って覚える

タクシーに乗って仕事をしていると、休みの日ぐらいは車に乗りたくない。と思っているドライバーさんもいるでしょう。ですが、最初のうちは幹線道路や繁華街有名な観光地などドライブしながら道を覚えましょう。

こんなところに史跡の看板があった、有名なレストランがあったなど、自分なりの発見があったらメモしておくと後で調べることが出来ます。

特に史跡の看板は、意外と地元の人が素通りすることが多く新しい発見や、大河ドラマの話に結びつくかもしれません。また、ニュースや情報番組で話題になった場所なども訪ねてみることをおすすめします。もちろんおいしそうなグルメは要チェックです。知っているだけで、次につながる営業になるかもしれません。

一度通った道は絶対に覚える

道を覚えるコツに、振り向く。後ろの景色を頭に入れる方法もあります。すると帰り道で、どこを通ったか思い出せるからです。人間の記憶程あてにならないと言いますが、一度通った道は自分なりの目印を作り覚えましょう。

何も考えないで通ると覚えませんが、角にお洒落な歯医者さんがあった、歴史的建造物があった、スクールゾーンがあり何時から何時までは通れない、などなんでもいいのです。

家についてから、通った道を復習するだけでも大きく違います。いっぺんに覚えるのは毎日毎日大変かもしれませんが、同じ道を何度も通っているうちに前に通った記憶があれば自信につながります。

方角を意識して走行する

街のつくりが碁盤の目になっていて、方角がわかりやすい場所があります。代表的なのが京都です。独特な呼び方の地名がたくさんありますが、碁盤の目のように道路が直線で構成されています。

また北海道の札幌市や帯広市も同じで南北何丁目、東西何丁目とわかりやすいので一方通行に当たらなければ大変タクシー運転手にはありがたい街並みです。

ネットのマップで予習する

パソコンが無くても、手元にスマホがあればネットのマップを簡単に見ることが出来ます。ショッピングモール、駅、デパート、大型スーパー等大まかにどこに何があるか予習しておきましょう。

スーパーやデパートのイベントで大きな荷物を持っている事や、祝日や連休を挟んだ平日は病院が込み合う事が予想されますので上手にお客さんを見つける手段にもなります。

ただあまり小さな目印だと、コンビニ名が変わっていたりコロナの影響で飲食店が無くなっていたり、銀行のATMが取り壊される等どんどん社会情勢に合わせて街並みが変化していきます。なるべく大きな公共の建物の方が無難でしょう。

街中のわかりやすい目印を覚えておく

タクシーの会社にはその土地の営業区域がだいたい決まっています。その中でも市役所、区役所、のような役場や近隣の駅、公民館、体育館、総合病院等大きな目印となる建物はどこからでも行けるようにしておきましょう。公の避難場所にもなっているので、災害の時に自身の安全を守る場所にもなります。

記憶力を向上させる食べ物もおすすめ

加齢で気になるのが記憶力です。最近どうも物忘れが、と言い訳にはならないのがタクシーでハンドルを握っている時です。昔から医食同源とあるように、食べ物は薬と同じ意味合いで食事の栄養素で色々な効果があるともいわれています。

そのため食べ物の中には、記憶力を向上させる効果が期待できるものがあります。

記憶力に一役買ってくれるのがDHAとEPAです。これらを多く含むのがイワシ、サンマなどの青魚とマグロです。ですが毎日青魚を食べるのは現実的ではありません。積極的に取り入れても限界がありますので、手軽に摂取できるサプリメントを併用するのもおすすめです。サプリメントは、健康食品(健康補助食品、機能性食品等)とそうでないものがあります。

健康食品よりも医学的に臨床試験で効果があったものを、特別用途食品や特定保健用食品としていてドラッグストアでも豊富なラインナップがあります。選ぶ際はそのマークにも注目しましょう。継続して飲んでいるお薬があったら、お店のスタッフに飲み合わせなどを聞くのも大切です。

稼ぐタクシー運転手はさらにこんなことも行っている

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実車率と回数をあげる工夫

ただタクシープールで順番待ちをしていては効率が上がりません。実車率を上げるためには、日々の情報が大変重要になっていきます。

コンベンションセンターで、大きな展示会がある。幕張でモーターショーがある。ナゴヤドームでコンサートがある等、ニュースを見てイベントカレンダーを作っておくと実車率の向上につながります。

明確な目標を立てて行動する

今日はいくら稼ぐか目標を立てると、効率よくお客さんを乗せるモチベーションにつながります。毎日の目標がストレスになるなら、一週間単位、一カ月単位で目標を決めても良いでしょう。

無理なく目標をクリアできれば、気分も良く行動も次へとつながる動き方が出来ます。目標は人それぞれですので、最初からトップドライバーのような目標はかえって自分を苦しめることになります。あくまで目標として背伸びをすることのない数字を掲げましょう。

常に分析と改善

今日は実車率が少なかった。走ってばかりだった。などの日ももちろんあるでしょう。では、どのようにすれば今日と同じ結果以上の数字が出るのでしょうか?トップドライバーになればなるほど、あの手この手とたくさんの引き出しを持っています。

物事には常に理由があります。しっかり一日の行動を分析して、次の一手を考えましょう。今日と同じ日は一日もありません。稼げない日と同じ行動をすれば同じ結果がついてくるだけ。

そうです、簡単です。同じ行動をしなければいいのです。ではどうすれば?それは配車アプリを利用する、いつもと同じタクシープールから離れてみる、イベントをチェックするなどの日々の情報が役立ちます。常にアンテナをはって、昨日とは違うルートを走るなど一つ一つ改善してみましょう。

まとめ

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タクシードライバーとして道を覚えることは、結果的に稼ぎへつながります。覚えるのが苦手だからと考えている転職組や初心者のタクシー運転手こそ最大のチャンスです。

この際苦手を克服して、自分の得意分野を増やし自信と稼ぎにつなげましょう。難しく考えると難しくなります。もっと単純に考えて、簡単な道から覚えましょう。自分の人生の道も広がります。



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