運転していると、

「なんだか目が痛い」
「目がショボショボしてきた…」

と感じたことはありませんか?

それは運転による疲れ目。運転は肩や腰にも負担がかかりますが、目に疲れを感じるドライバーが最も多いようです。

しかし、疲れ目のまま運転するのは危険だしストレス…なんとかしたいものですよね。

そこでこの記事では、運転中に目が疲れやすい原因と対策をご紹介します。

車の運転による疲れ目の原因は、目の渇きや目のピント調節によるものです。対策をとることで解消できますので、運転中の疲れ目に悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。

なぜ運転するときは目が疲れやすいのか?

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運転時に目が疲れる原因は主に2つあります。

1つめは、目のピント調節の影響です。運転中は遠くにある信号機や人を見たり、近くにあるメーターやカーナビを見たりしますよね。遠くと近くを交互に見ることで、目のピント調節が頻繁になります。

これにより目の筋肉が酷使され、目の疲労につながるのです。

2つ目は、目の乾燥です。運転中は周囲を注意深く観察しながら運転しているため、自然と瞬きの回数が減ります。すると、目の表面を覆っている涙が乾燥してしまいます。

目の表面を涙で覆うことで目を埃から守ったり、傷つくのを防いだりしているため、目が乾燥することで目に負担がかかり、疲れにつながるのです。

運転時の目の疲れの解消方法

運転時の目の疲れを解消するには、以下の方法が有効です。

・目の疲れを取るツボを押す
・目に良い食材を普段から食べる
・こまめに休憩を入れる
・前の日は十分な睡眠をとる
・目に負担のないメガネ・コンタクトを着用する

では、それぞれについて解説していきます。

目の疲れを取るツボを押す

目の疲れを取る最も簡単な方法は、ツボを押すことです。目の疲れを取るツボは主に5つあり、3分ほどで疲れを解消できます。

では手順を説明します。

①目を閉じ、目頭の少し上にあるくぼみ「睛明(せいめい)」をつまむ。円を書くように回しながら1分ほどゆっくり押す。

②耳裏の尖った骨と、後頭部の生え際を結んだ中間にあるツボ「風池(ふうち)」に両親指の腹を当て、上半身を背もたれへ押し付ける。頭の重さを利用して1分ほどツボを押す。

③下記3つのツボを同時に垂直に抑え、1分ほど優しく押す。
・眉毛の真ん中にある「魚腰(ぎょよう)」・・・中指
・眉頭のくぼんだ部分にある「攅竹(さんちく)」・・・薬指
・眉尻と目尻の中間から1㎝くらい外側のくぼんだ部分「太陽(たいよう)」・・・人差し指

これで疲れ目をほぐすことができます。簡単にできますので、運転中に目の疲れを感じたら試してみることをおすすめします。

目に良い食材を普段から食べる

普段から目に良い食材を食べることも、疲れ目の予防に効果的です。

例えば、

・アントシアニンを含む食材(ブルーベリー・赤ワイン・黒豆など)
・ビタミンAを含む食材(うなぎ・レバー・小松菜など)
・ビタミンB1を含む食材(豚肉・豆類など)
・ビタミンB2を含む食材(レバー・納豆・サバなど)

などを食べることを心がけると、目が疲れにくくなる効果が期待できます。

ブルーベリーには「アントシアニン」が含まれており、アントシアニンは眼の疲労回復に効くタンパク質の合成を促す効果があります。

ビタミンAの主成分「レチノール」は、目の粘膜を健康に保つのに効果的です。ビタミンB1には視神経を活性化させる働きがあります。ビタミンB2の働きは、目の疲れや充血予防に有効です。

運転中の目の疲れが気になる人は、ご紹介した栄養を含む食品を積極的に取り入れることをおすすめします。

こまめに休憩を入れる

運転中に目の疲れを感じたら、こまめに休憩を挟みましょう。長時間運転し続けると、気づかないうちに疲労が溜まり、交通事故を起こすかもしれません。

過労による交通事故を防ぐため、長時間運転し続けるバスやタクシー、トラックなどの自動車運送事業者には、国土交通省から「事業用自動車の運転者の勤務時間及び乗務時間に係る基準」が定められています。

この基準によると、連続運転時間は4時間を超えてはいけないとされています。一般ドライバーであれば、もっとこまめに休憩を挟んだ方が良いでしょう。

前の日は十分な睡眠をとる

睡眠不足の状態では普段よりも注意力が低下し、疲労も蓄積されています。このような状態で運転しては交通事故になりかねません。

運転する日の前日は十分な睡眠を取り、安全運転ができる状態にしておきましょう。できれば7時間以上の睡眠が望ましいとされています。

米高速道路交通安全局(NHTSA)の調査データによると、睡眠時間7時間以上の状態で運転した時の事故発生率を基準とした場合、各睡眠時間の事故発生率は以下のようになったとのことです。

睡眠時間 事故発生率
4時間未満 11.5倍
4〜5時間 4.3倍
5~6時間 1.9倍
6~7時間 1.3倍

このデータから分かるように、少しでも睡眠が不足すると事故発生率が高まります。翌日に運転を控えている場合は、できるだけ7時間以上の睡眠時間を確保しましょう。

目に負担のないメガネ・コンタクトを着用する

メガネやコンタクトを使用する場合は、できるだけ目に負担のかからないものを選びましょう

運転中は太陽光や街灯、対向車のヘッドライトなどから、無意識のうちに目にダメージを受けています。

これらのダメージを防ぐために、メガネの場合は紫外線カットや反射防止機能のついたものを、コンタクトの場合は紫外線カットや酸素透過性、潤いを保つ昨日に優れたものを選ぶと良いでしょう。

メガネやコンタクトを装着した状態での運転は、想像以上に目に負担がかかっています。運転に適したものを選ぶことで目の疲労を軽減できるでしょう。

ドライアイの人は要注意

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ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が崩れる病気です。涙には目を守る役割があるため、ドライアイになると目の表面が傷ついて障害が起こり、目の疲労感へつながります

ドライアイの人は、運転に支障が出ないように対策することが大切です。

ここでドライアイの原因と対策とドライアイに合う目薬についてご紹介します。
ドライアイの人はぜひ参考にしてみてください。

ドライアイの原因と対策

ドライアイの主な原因には、

・加齢による涙の分泌量の低下
・スマートフォンやパソコンの使用によるまばたきの減少
・空気の乾燥
・コンタクトレンズの使用

などがあります。

対策としては、

・できるだけ意識して瞬きを行う
・スマートフォンやパソコンを長時間見ない
・部屋の湿度を高める
・目薬で潤いを保つ
・目を休める

などが有効です。

これらの対策をとり、ドライアイを未然に防ぎましょう

ドライアイに合う目薬を選ぼう

目薬を使用するなら、ドライアイに合う目薬を選びましょう。

おすすめは、塩化ナトリウムや塩化カリウムが配合されている「人工涙液タイプ」の目薬です。人工涙液タイプには人の涙に近い成分が配合されています。

ドライアイに効くだけでなく、目にも優しい目薬です。

タクシー運転手にまつわる目の話

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ここで、長時間運転する職業である、タクシー運転手にまつわる目の話をご紹介します。

内容は、長時間運転のため目が疲れやすい、タクシー運転手は「深視力」が必要の2点です。

ではそれぞれについて見てみましょう。

長時間運転のため目が疲れやすい

これまでご紹介した通り、車の運転では遠くと近くを交互に見たり、太陽光や対向車のヘッドライトなどにより目が刺激されたりするため、目に大きな負担がかかっています。

タクシードライバーの場合、朝から翌朝まで車を運転することも多く、長時間運転する分目への負担も大きいです。

また、乗客を乗せて走るため、より一層周囲への注意が必要ですし、街中を走りながら乗客を探すこともあります

このように、タクシードライバーは一般ドライバーよりも目を酷使しているのです。

そのため、タクシードライバーは普段から目に良い食べものを摂取する、運転用のメガネを装着するなど、しっかり対策することが大切です。

タクシー運転手は「深視力」が必要

警視庁のHPによると、タクシードライバーになるために必要な資格の一つに「深視力が、三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器により3回検査した平均誤差が2センチ以内」という条件があります。

深視力とは、奥行きや立体感、遠近感などを掴むための目の能力です。一般的な健康診断で深視力の測定はありませんが、タクシードライバーにとってはとても大切。車や人との距離感をはかり、事故を防ぐために必要になります。

なお、深視力は融像のトレーニングで鍛えられます。融像とは、左右の目で捉えた情報を、焦点を合わせて1つのものとして見る機能のこと。主なトレーニング方法は以下の2つです。

①腕を伸ばした状態で目の高さに人差し指を置き、鼻方向へ少しづつ近づける。その際、人差し指を注視し続ける。
②腕を伸ばした状態で目の高さに人差し指を置き、自由に動かす。その際、人差し指を注視し続ける。

これらを数分間繰り返すことで深視力が鍛えられます。タクシードライバーを目指す場合は、あらかじめトレーニングをしてから試験に臨むと安心ですし、普段から鍛えることで交通事故を起こす確率が減るでしょう。

まとめ

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長くなりましたので、最後にこの記事でご紹介した内容をまとめます。

運転時の疲れ目の主な原因は、

・目のピント調節の影響
・目の乾燥

でした。

そして運転時の疲れ目の解消には、

・目の疲れを取るツボを押す
・目に良い食材を普段から食べる
・こまめに休憩を入れる
・前の日は十分な睡眠をとる
・目に負担のないメガネ・コンタクトを着用する

などの対策が有効です。

また、ドライアイの人は特に疲れ目に特に注意してください。

ドライアイの主な原因は、

・加齢による涙の分泌量の低下
・スマートフォンやパソコンの使用によるまばたきの減少
・空気の乾燥
・コンタクトレンズの使用

など。

対策として、

・できるだけ瞬きを意識して行う
・スマートフォンやパソコンを長時間見ない
・部屋の湿度を高める
・目薬で潤いを保つ(ドライアイ専用の目薬を選ぶ)
・目を休める

などをおこない、ドライアイを未然に防ぎましょう。

また、長時間運転をする職業代表としてタクシードライバーについてご紹介しました。

タクシードライバーは特に目酷使します。深視力も必要です。目の疲れの原因を理解してしっかり対策をする、深視力を鍛えるなどをして、安全運転を心がけましょう。



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