タクシー運転手のお仕事はきついのか、否か!

タクシー運転手の仕事の気楽な部分やきつい部分を、身体的・精神的な面から解説をしていきます。

タクシー運転手のお仕事は、「一日中座っている仕事だから楽だろう」という人もあれば、「夜通し走るからきつい!」という人もいます。また、お客様と一対一で、車内で対峙するため、精神的に厳しいという話もあります。実際はどうなのか、元タクシー運転手が解説をします。

タクシー運転手の業務はどんなものがあるのか徹底分析!

お客様の送迎

タクシー運転手のお仕事といえば、「お客様を目的地まで安全快適に送り届けること」。これがメインのお仕事となります。まれに「迅速に」を付け加える方がいらっしゃるのですが、実はそこまで重要ではないのです。迅速さをウリにすると、スピード違反や事故などよくないことが起きるのです。

車内外の清掃業務

タクシーの車内は快適であるよう、会社からもうるさく言われています。特に難しいのは車内の匂いです。苦情のもととなるので、常に換気などを行わなければいけません。

夏場はクーラーで車内が涼しいかと思いがちですが、いがいと運転席は暑いのです。冬場は暖房で暖かく、暖かい空気を逃がしたくないので、換気が緩くなりがちです。そうなると匂いは車内にこもってしまうので要注意です。

また、車外の汚れも要注意です。鳥の糞がついている、黒タクシーなどであれば埃や泥汚れも目立ちます。休憩中に濡れ布巾で拭くなどして、外側もきれいにしておきましょう。

業務報告の提出

「どこからどこまで、いくらだったのか」というのを、手書きで書いているタクシー会社は今、少ないのではないでしょうか? 乗車地と降車地、運賃を自動で記録してくれているので、それを提出することで当日の売り上げがわかります。

報告書通りに会社に売り上げを提出して、本日の業務は終了となります。売り上げの提出も、機械に入れて精算をするだけになります。

その他の業務はなにがあるのか

これ以外には、会社によって異なると思いますが、月1回程度会議室に集まり、全体ミーティングをおこなったりします。また、会社を出る前の車両点検やオイルの確認、付属品(電球が切れることもあるので、予備も含める)のチェックなどがあります。

実際にきつい業務はあるのか。よく質問されることに答えましょう!

ずっと運転し続けるのはきつくないの?

タクシーの勤務時間は、個人や地域によって異なります。

基本的には丸1日乗務をして、次の日は明け番となり休養日となります。そしてもう一度、丸1日乗務をして明け番となり、さらにその次の日は公休日となります。
これを繰り返すと、大体1か月に12出番程度となります。これが都内のタクシー運転手の基本的な勤務形態となります。スタートの時間や36協定など、様々な協定や組合の決まり事により、出庫時間と帰社時間が変わるのです(夕方からという会社もあれば、朝から出社という会社もあります)。

嘱託やパート勤め、また地域によって女性ドライバーは夜は乗務禁止など、様々あるようです。そういう方々は8勤務や、日勤のみ・夜勤のみ乗務をする方もいます。そこは乗務員と会社で相談して決めることが多いです。

私が経験したことがあるのは、朝から翌朝までの12出番の勤務と、日勤のみで週5日乗務するパターンの2種類でしたが、どちらがきつかったかといわれると、私は日勤のみのパターンがきつく感じました。

家庭があったということもあるかもしれませんが、8時から17時を目安に乗務をし、その後洗車をしたり報告をしたりしていると、あっという間に19時を過ぎてしまいます。売り上げが思うようにいかない時はもう少し頑張ろうと、延長することもありました。

家に帰ってもすぐ眠れるわけではなかったので、週の終わりには体の疲れよりも、目の疲れがつらく、頭痛やひどいときは吐き気が起こることもありました。

12出番のシフトに変えてもらってからは、割増料金や終電を逃した遠くへ行くお客様など1回の乗車時間が長くなるお客様をうまく捕まえられるようになることで、昼間にあげられなかった売り上げを伸ばすことや、乗務時間が長くなるので、休憩時間をうまく活用することでかえって効率よく売り上げを伸ばすことも可能になります。

連日長時間の運転はやはり目を酷使することになります。翌日じっくり休養を取れる「1日勤務後、明け番は休む」という勤務形態のほうが、目も体もリセットしやすいかと思います。

お客様とのトラブルはないの?怖い経験は?

お客様とのトラブルはタクシーの運転手さんが1番警戒をしている部分かと思います。タクシー強盗や乗客から殴られるなど、ニュースで目にしたこともあるでしょう。

私は怖い経験はあったことはありません。たまに酔っぱらったお客様を自宅まで送り届けても目を覚ましてもらえず、警察署(体に触れてしまうとセクハラや財布を盗られたなどのトラブルになるので、体に触れて起こす場合は警察官に頼むのがベターです)とお客様との自宅を、最大で4往復したことがあります。

出来るだけ明るい場所で乗せる、あまりに暗い場所や林の中などで車を止めないなど、気を付けることはたくさんありますし、GPSやドライブレコーダーを完備した車を会社でも準備しているので、毅然とした態度で接するほか、強盗などにあった場合はお金を素直に渡してしまうというのも一つの手です。

同僚は、お金を払わずに逃げられてしまい、翌日ドライブレコーダーの映像を持って被害届を出しに行った方もいます。

ノルマなどはないの?

私の会社では最低限のラインはありました。基本的に自分の売上からお給料が決まることがほとんどなので、売上があげられない=お給料がもらえない、ということになります。

また、データ管理はコンピュータだったため、その日の売上一覧が売上金額の高い順にモニターに表示されます。売上があげられずにいると、恥ずかしい思いをするのでしっかり売上をあげるのがよいでしょう。誰がどれくらいお給料をもらっているのか、すぐにばれます。

接客が苦手でも出来るものなの?

タクシーの運転手はよくしゃべる、という固定概念があると思いますが、実は規定ではお客様の許可なくしゃべってはいけないのです。話しかけられたら話す、というように決められています。

車内の空間はお客様のものです。眠ったり仕事の電話を掛けたりと、お客様に快適に過ごしていただくのも運転手の務めです。丁寧な言葉使いや最低限の敬語マナー、笑顔で対応するなどが出来れば十分です。

時事ネタなどは仕入れておくと、いざという時に便利ですよ。

辛い、きついと思ったことはないの?

目的地についても話したりないのか降りて下さらないお客様や、酔っぱらって車内で吐くお客様はしんどかったです。特に車内で吐かれると、汚いこともそうですが匂いが充満して、それ以降の営業はほぼ不可能になります。場合によっては清掃代金としてお客様より徴収したくなるほどです。

また、目的地までどのルートで向かうのかを確認するのですが、これは後々のトラブル回避の為に聞いています。テレビ番組などでよく、「プロなんだからそっちで道順決めろよ」というタクシー話を耳にしますが、それは違うのです。そのビルの正面に止めるのか裏口でおりたいのか、その目の前なのか1本手前の道でおりたいのかなど、しっかり聞いておかないと向かってからでは修正不可能になることもあります。

こういった部分の認識のずれから、「タクシー運転手はダメだ」とひとくくりにされてしまうのがとても悲しく、仕事をする上でつらかったです。

結局、タクシー運転手の仕事はきついの?

様々な仕事をしてきましたが、タクシー運転手はそれほどきついことばかりではありませんでした。売上が上がればその分自分のお給料も増えますし、一度会社から出庫してしまえば、上司の目を気にしながら働かなくてもいいので、気楽ではあります。

月の3分の2弱お休みがあるので、多趣味な方は自分自身に時間を使うことも可能です。有給と組み合わせることで連休もとりやすいので家族との旅行の時間も増やせます。

あまり会社に縛られたくない方や、上司の目に煩わされず自分のペースで働きたい、以前の職場で社内の人とうまくやれなかった方などにはお勧めです。
どの仕事でもきついことはたくさんあります。他人に煩わされずに働ける分、少しは気楽にお仕事をすることができるのが、タクシー運転手のいい点だと思います。

 


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