底辺のきつい仕事がタクシー運転手って思ってない?

会社が倒産して、転職活動が失敗して、やれそうなことがなくて最後に行きつく仕事「タクシー運転手」と思っている方はいませんか?ハードで仕事は深夜にも及ぶ超絶ブラックな仕事とか。なのに年収が低い。

確かに、私も言葉遣いが荒く、住所を言ったのに場所を知らず、タバコ臭いタクシーに乗った経験があります。それゆえに、無教養な人でもなれる底辺の仕事と思っておりました。

実際に、そういうタクシー運転手もおります。

ただ、近年は観光客も増えて、英語が少しでも話せる人材が求められており、若手も積極的に採用されています。配車依頼も以前は電話だったものが今ではアプリですし、支払いもクレジットカードやSuicaだけではなくQRコード決済が使われて、IT化が進んでいる業界ですので、若手はどの会社も積極的に採用しています。

また、女性ドライバーも以前よりも増えていますので、労働環境も改善されており、業界イメージはどんどん変わっているのです。

危ない人を乗せるかもしれない!危険じゃないの?

タクシーの仕事は危険と思う方もいるかもしれません。深夜は稼ぎ時ですし、犯罪者を乗せるかもしれないとか、泥酔した乗客に襲われるんじゃないかとか。

もちろん、それらの可能性がゼロではないのですが、そういう危険な人を乗せるのかどうかもエリアによりけりかもしれません。

また、現在はタクシーには車内の映像を記録するドライブレコーダーが設置されていることが多く、トラブルを防止する効果もあります。

なので、危険なお客はほとんどおりませんが(ゼロではない)、一般人の範囲で厄介なお客様に出くわすかもしれません。

厄介なお客様はタクシーだけ?

犯罪者まではいかないけれど、少々厄介なお客様というのはいらっしゃいます。酔っぱらって絡んでくる、社内で食べ物をこぼす、吐く等。車内を汚されれば、次に乗るお客様のために清掃しなければなりませんし、とってもきつい仕事です。

ですが、飲食店など人とかかわる仕事であれば、どんな仕事でも多少はこんなことってありませんか?タクシーだけが特別なことではないのです。

タクシー運転手の魅力は社内の人間関係で疲れることがない!

タクシー運転手の魅力はいろいろありますが、多くの運転手がいうのが「社内の人間関係に悩まない」ということです。特に、異業種から転職してきた方はこれをすごく協調します。

無理を言う上司や性格の悪い同僚と同じオフィスで顔を合わせることはありません。事務所に戻ってタクシーチケットの清算処理が唯一の事務作業で、社内の人間関係の悩みはほとんどありません。

異業種から転職してきてここに感動する方は多いです。営業ノルマも接待もありません。前職の方が年収が高かったけれど、タクシー運転手の方がお金がたまる、家族の時間が増えたという方も多いです。ストレス解消や、付き合いで

1人で黙々と仕事をする方が向いている方にはぴったりだと思います。

「キツイ」と感じるのは拘束時間が長いから

タクシー運転手の勤務時間は、普通の会社員のような日勤タイプと、1日働いて翌日が休みの隔日タイプの2種類があります。日勤になりたい人は多いのですが、そんなに需要が多いわけではありません。

日中にタクシーを利用する方は、3キロ以下で運賃も数百円~1,000円台のお客様がほとんど。ところが深夜は終電がなくなり、深夜割増料金でご自宅まで帰りたいお客様を乗せるため距離が長く、1万円を超える場合も。

その為、多くのタクシー運転手は1日働いて、1日休む隔日タイプで勤務しています。1日の高速時間は20時間を超えるため、そこがつらいと感じる方はおります。

疲労で事故を起こしては会社も信用問題にかかわりますので、1日の乗務距離の上限が設けられていて割と整備されています。

夜に駅のそばにタクシーがズラッと並んで止まっているのを見たことがあるでしょう。ずっと運転しっぱなしというわけではなく、待っている時間もあります。運転以外の業務としては、出勤した時に車両点検をします。戻ってきたら売上金の清算業務がありちょっとした事務作業もあります。

タクシー運転手になるのは難しくない

タクシー運転手になるのは簡単です。普通免許しかなくても、会社が二種免許合格するまでの期間、給料を出しながら会社が面倒を見てくれることもあります。寮を用意してくれる会社もあるのです。

しかし、どうしてこれほどタクシー運転手になるのが簡単なのかといえば、辞める方も多いためです。

常に人が辞めるために常に求人を出していて、名前を書けたら採用するぐらいのヤバイタクシー会社も存在します。そんな方がタクシーのイメージを悪くしていると思うと残念です。

きつくないと言えばウソにはなりますが、底辺のイメージがあるとしたらイメージよりはもっといい仕事だと思います。すぐやめる人がいるとはいえ、タクシーの勤続年数平均は9.3年です。すぐやめる人がいることは確かですが、ずっと何十年も続ける方もいます。



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