私は大分県でタクシーの運転手をしている者です。今回はタクシー運転手の仕事の実情に迫っていきます。

地方タクシー運転手の実情

流し営業がなく、なかなかタクシーが捕まらない

タクシーと言えばお客様を安心快適に目的地まで運ぶ仕事で、駅や店などの待機場所で待っていたり、流しと言われるタクシーを走行させてお客様を探す方法があります。

都会では当たり前の光景ですが地方は少し違います。

地方ではあまり流し運転のタクシーを見かけません。空港や駅周辺でも両手で数える事が出来る程度しかいない事が多いです。

理由は地方では流し運転では仕事が成り立たないのです。ほとんどの地元のお客様は、必ずタクシー利用の際は予約をされます。予約がある為、待機場所でタクシーを捕まえようとしても予約済みだったり、走っているタクシーに手を上げてもあまり停まってくれません。

実情としては停まってあげたいけどその余裕が無かったり、タクシーの左側にある空車ランプが予約や送迎、貸切に変わっているので停まらない事がほとんどです。

タクシーが来ない!地方のタクシー運転手は忙しいの?

しかし実際タクシーに乗車してもあまり忙しそうに感じなかったりするかもしれませんね。

停車しても先に別の仕事があるため断る事が多くなりがちでお客様に説明をするのが難しく、伝え方によっては乗車拒否と受け取られかねないため停まらないような風習が出来上がっています。

各市町村にタクシー会社は1社か多くても2社しか無いため一番近いタクシー会社に連絡しても来てくれず、隣町のタクシーを呼んだり、隣は遠いのでと断られるといったケースは今でも良くあります。

また、都会は異なり、24時間営業しているタクシー会社は地方は少ないでしょう。乗り場で待っていたらいつか来ると言う事もありません。

実際、夜間や早朝にタクシーを捕まえる事が出来ず家に帰る事が出来なくなった為に仕方なくホテルに泊まったり、1時間以上かけて歩いて移動した話を聞きます。

タクシーが少なすぎ乗務員の方が立場が上

都会だと、タクシー運転手に接客業の自覚を持たせるために社内研修をして気持ちよくお客様に乗っていただく経営努力をしている会社もあるでしょう。数あるタクシー会社の中からその会社を選ぶお客様が増えれば、売り上げも伸びます。

田舎ってライバル会社はなく同業者との競争がないのです。その為、極端ですがこんな感じになりがち。

↓↓↓

  • 都会…お客様が選ぶ立場。タクシーは選ばれる側
  • 田舎…タクシーが選ぶ立場。お客様が選ばれる側

お客様はタクシーに気を使ってくれます。タクシーに乗っているというより乗せて貰っているという感覚になり、基本的に優しく、言い方は良くありませんがタクシー会社の都合やドライバーの都合に合わせてくれる事が多いです。

またお弁当や飲み物の差し入れなどまでしてくれたり、お金(料金)を少し多めにくれる人もいます。

逆に言うと、田舎のタクシー運転手は殿様商売をしている感覚に陥り、ホスピタリティに欠ける場合も大いにあります。

労働時間超過が法律で規制されている

法律改正により、年々タクシー運転手の業務時間は減らされてます。会社や運転手は沢山働きたくてもできないのです。

タクシー運転手の労働時間を管理監督する陸運局や労働基準監督所などが目を光らせおり、法律を守っているか定期的に抜き打ちでチェックにくる為、休みを減らしたり一日の業務時間を延ばしたり簡単には出来ません

お客様が事情で遠方にタクシーで向かいたいという場合もあります。例えば、飛行機の欠航などで夜中に県外に行く事もあります。

タクシー会社に戻る時間を大幅に過ぎてしまう事は毎日のようにあり、時間通りに終わる事の方が珍しいくらいです。そういった時は運行管理者といって責任者の人に退社時間や出社時間を相談し法律を守ってシフトを作成しています。

運転手の成り手が少なく副業ドライバーも大事にされる

全国的にタクシー運転手は平均年齢が高いです。都会ならば新卒採用を行っていて20代30代のタクシー運転手もいるでしょう。

地方はタクシー運転手の成り手がすくなく、副業でタクシー運転手をしている方も多いです。法律内に関わらず自分の理由で日程を調整してもらいます。会社も運転手が少ない為に辞められないように大切にしてくれています。

基本的に私が働いている会社では休み希望を出して断られる事はありませんし、電話での突然の休みも仕方ないと受け入れて予約の調整をしています。用事がある為に遅刻や早退でも基本的に受け入れてくれます。忙しい時は1時間だけで、仕事を1件だけどもよいと言う時もあります。

地方タクシー運転手はさまざまな車両を運転する

地方のタクシー運転手は少ない人員の中で業務をしている為、1人でいろんな仕事を行うことがあります。

  • 普通乗用車のタクシー
  • 観光や送迎での大型バス
  • 少し高級なハイヤー
  • 車椅子やベットごと移動する福祉タクシー
  • 妊婦優先のマタニティータクシー
  • 女性専用のサクラタクシー

など、色々な種類の車両があり仕事内容も必要資格も変わってきます。

また、お客を乗せて運転するわけではないので二種免許は必要ありませんが「代行運転」の仕事もあります。

仕事の内容により一人の運転手が何度もタクシーを乗り換えて対応する事は少なくありません。沢山ライセンスや技術がある運転手は大変です。

毎回違う車両を運転すると感覚が車両ごとに違うので気楽に運転できません。車両の高さ、長さが変わればまっすぐ走るだけでも全く違います。運転する時も、車間距離やアクセル、ブレーキ、ハンドルの感覚が変わるため緊張はします。

私は同じ車両に乗り続けるより、気分がリフレッシュされるのでタクシーの乗り換えは好きです。しかし、疲労感は複数台を扱う方が大きいです。

普通の運転手は沢山のタクシーを扱う事を嫌がり、特定の車両しか乗らない人もいます。

ケースバイケースですが働き方のわがままが通用する

どこでもそういうことが通用するわけではないと思うのですが、タクシー運転手に辞めてほしくないため、ある程度のわがままが通用します。

あくまで私の場合ですが、こんなわがままは許してもらえております。

  • ミッション車は面倒だから運転しません
  • 朝の早起きは苦手なので早い仕事はしません
  • ヘルパーの資格がありますが気分により介護タクシーはしません

などワガママを言っています。他の運転手も同様に細かく自分のルールを作って会社に伝え、その中で仕事をしています。あくまで私の会社の場合ですが。

もちろん、会社から見て能力やライセンス(免許)により仕事を任せる事が出来ない状態もあります。大型車の免許がないのに大型車の運転は法律違反ですのでできません。資格はあって仕事は出来る状態でも断る事が出来るのが今の現状です。

田舎のタクシー運転手はゆとりがある

自分のペースで働けます

タクシー運転手が少ない中でも余り忙しく感じないのは、運転手にゆとりがあるからだと思います。会社からもお客様からも気を使って貰い自分のペースで仕事をしているから気持ちにゆとりが生まれています。

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堀 智
大分県の30代タクシードライバー。学生時代に福祉学科を卒業し老人ホームに就職し3年で退社しパチンコ屋、ホテル管理、飲食店など色々な仕事を転々とし28才の時にタクシー会社に就職し現在に至る。