新卒から日本交通で2年働いていた元タクシー運転手が教える

ここ最近のムーヴメントなのか、新卒でタクシー運転手になる人が増えているようです。かく言う私も大卒から新卒で大手タクシー会社に入社し、2年ほどタクシー運転手として働きました。

さて、多くの人……とくに新卒の人が気になるのは、新卒タクシー運転手でもまともな年収になるのか?という点だと思います。年収は大切ですからね。

ここでは、タクシー運転手を年収を中心に、新卒の人がこれからタクシー業界に入る時に役立つ情報を、私の実体験からお伝えさせていただきます。

最初の3ヶ月には保障給アリ!

タクシー運転手時代、私と同じ新卒入社の平均年収は340万円でした。新卒では運転初心者も多くいましたが、保障給があり最初の3ヶ月は月収32万円が保障されます

また、タクシー運転手の先輩には月収60万円稼いでいる方もいました。この先輩も新卒からのタクシー運転手でしたね。年収1,000万円を超えるタクシー運転手もいるそうですし、「仕事がきつい割に給料は安い」といったイメージもあるかもしれませんが、稼げる人は稼げる職業です。

未経験からスタートして、二種免許の資格を取ったばかりの運転初心者でも高給を稼ぐことができるなら「タクシー会社に転職したい」と思った方も多いと思います。とはいえタクシー運転手は、年収、給料体制、など、分からないことが多く不安に思う方も多いではないのでしょうか。

ここでは、そんな不安を実際にタクシー会社に就職した私の視点から解決していきます。

  • タクシー運転手の仕事内容と年収
  • タクシー運転手の平均年収はどこで変わるのか
  • タクシー運転手として年収を上げる為の方法

の順番で紹介しています。

今後タクシー運転手になろうとしている方の役に立てれば幸いです。

1 タクシー運転手の仕事内容と年収は?【月給・日給・時給別】

1-1 仕事内容

転職希望の人が「中途採用でタクシードライバーに転職したい」とか大卒の人が「大学を出たら正社員としたタクシードライバーに採用されたい」と思っているケースは意外と多いもの。しかし、仕事内容や年収は意外と知られていないものです。とくに女性には馴染みが薄い職業でしょうね。まずは、タクシードライバーの仕事の実態について紹介していきます。

タクシードライバーの仕事は、お客様にタクシーに乗ってもらい乗務員が目的地まで送るというシンプルな内容ですが、タクシードライバーはお客様が乗らないと売り上げにはなりません。お客様獲得は主に3つ。

  1. 流し……運転しながら手を挙げたお客様を見つけて乗せる
  2. 迎車……「今からタクシーに乗りたいのでここまで来てください」というお客様からの注文が入って向かいます。通常は迎車料金が追加で必要ですが、迎車無料という場合もあります。
  3. 予約……「〇日の朝6:00に来てください」とお客様から「いつまで」と時間指定でタクシードライバーに注文が入るご利用方法です。予約料金が追加で必要です。

ニュースなどでご存知かもしれませんが、今は電話だけではなくアプリでタクシードライバーを呼ぶ方も増えました。タクシー会社本部のコールセンターに迎車・予約情報があつまり、運転していると本部から迎車で向かうように頼まれるケースもあります。

1-2 平均年収

タクシー運転手の平均年収は約316万円。タクシー運転手の給与体系は、完全歩合制がメインです。タクシー会社によって歩合の比率は少し変わってきますが、だいたい売上の約60%がタクシードライバーの収入……つまり給料となり手取りに大きな影響を与えます。

また、タクシー運転手の給料形態の特徴として、中卒だろうが大卒だろうが自分の頑張り次第で稼げます。年齢も関係ありません。つまり、タクシー運転手に転職した直後の新人でも歳関係なくすぐに稼ぐことができます。ただし、大卒の新入社員で採用されても特別扱いはされません。アルバイト感覚では務まらない仕事です。

2 新卒は不利?タクシー運転手の平均年収はどんな条件で変わるのか

2-1 勤務地域で収入は変わる?

タクシー運転手の年収は条件次第でかなり変わります。

タクシー運転手の給与体系は完全歩合制です。その為、お客様がたくさんいる地域は売上が高く給料が多くもらえる傾向にあります。全国のタクシードライバーの平均年収は316万と言われていますが、お客様が沢山いる東京都での平均年収は417万円と全国平均よりか高いです。中にはタクシー運転手で年収1,000万円超える方も実在します。

このことから、タクシー運転手の年収は東京都や大阪府など利用者が沢山いる地域では高めとなっていて地域によって変わります。逆に田舎の方のタクシー運転手だと平均年収200万円台の収入ということも。ここまで月給が低いと個人的にはきついと思います。

タクシー運転手がそこそこ稼げるのは東京23区に限った話です。世界的に有名な都市tokyoはやはり他とは違うんですよ。都内には年収700万超えのタクシー運転手も多数おりますが、彼らがどんなに優秀なタクシー運転手でも地方で稼ぐのは無理です。地方では自動車を持っている人も多く、お酒を飲んだ帰りは代行。これが常識になっているからかもしれません。

2-2 会社によって年収が変わる?

求人

何の仕事もそうかもしれませんが、タクシー運転手は勤務するタクシー会社によって年収が変わります。年収が高いタクシー会社は大手会社が多く、少ないタクシー会社は中小会社が多いです。なので、東京でも小さなタクシー会社に勤務していたら年収は低いかもしれません。

大手タクシー会社の方が年収が高い理由は、役員や接待相手を乗せる法人契約をしている取引先などの優良顧客があるからと、ブランド力です。

大手タクシー会社にはブランド力があるのでお客様からの指定がある場合が多くあります。社員にタクシーチケットを渡して料金後払いの企業もありますが、そういうタクシーチケットは大手のタクシー会社と提携しています。

逆に中小のタクシー会社の場合は、大手タクシー会社と比べて規則が少なくタクシードライバーも自由に仕事ができるというメリットがあります。自由な雰囲気があるので、ドライバーも自分のペースでコツコツと仕事ができます。そのような環境を求めて中小のタクシー会社に転職する方もいます。どちらに採用されるべきかは好みでしょう。

タクシーの転職は転職道.com

2-3 勤務体系による収入への影響

タクシー運転手の勤務体系はよくわからない部分が多くありますよね。一般のサラリーマンのような勤務体型ではありません。

タクシー運転手の勤務体系は、昼勤、夜勤、隔日勤務の3つになります。
昼勤は昼〜夜。夜勤は夜〜昼。隔日勤務は拘束時間が20時間を超えるかわりに翌日は休みです。

稼ぎたいなら、夜勤か隔日勤務のタクシー運転手でしょう。また、タクシー運転手のメインの勤務体制は隔日勤務です。終電が終わってから自宅に帰りたいお客様は長距離乗車になりますし、22時を超えてからの利用は深夜割増で乗車料金が高くなります。

3 新卒タクシー運転手が年収を上げる為の具体的な方法とは

タクシー運転手に転職して年収を上げるにはどのような方法があるのか。イメージがつかない方も多いと思います。ここでは、タクシー運転手として年収を上げる方法について紹介していきます。

タクシー運転手として年収を上げるための方法は

  • いいタクシー会社を選ぶ
  • 担当地域や特徴・人の流れを知る

ことが上げられます。一般的なホワイト企業のように「班長になる」「主任になる」のような出世から年収が上がるようなことは、タクシー業界にはありません。タクシードライバーはいつまでも1人のタクシードライバーとして運転し続けなければならないのです。

タクシー会社の求人を探す場合、マイナビやリクナビなどの一般転職サイトではタクシーの求人は少ないでしょう。タクシー専用転職サイトというのがいくつかあり、おすすめは転職道.comです。

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4-1 新卒こそいいタクシー会社を選ぶべき

タクシー運転手として年収を上げるためには重要な条件になります。タクシー運転手であればどこの会社に入っても同じと思っている方も多いと思いますが会社によって、

  • 法人数……法人契約している会社の数
  • アプリや電話での迎車(タクシーを呼ぶこと)の割合
  • 歩率……売り上げに対しての給与の割合。タクシー会社によって異なる
  • ファンの多さ
  • 研修・教育制度……研修や教育制度が整っているかどうか。

などの違いがあり、同じ仕事内容でも年収が変わってきます。タクシー業界への就活をするのなら、この辺りをチェックするべきです。わからないことは面接で必ず聞くこと。

4-2 担当地域や特徴・人の流れを知る

どれだけ良い会社に入社してもお客様が多くいる場所で仕事ができなければ年収も上がりません。なので、お客様が沢山いる地域や特徴を知るようにしましょう。

  • 何時にお客様が集まるのか
  • 平日と休日で利用者が多い時間帯の違い
  • その地域で行われるお祭りやイベント情報
  • どんなお客様がいるのか

などの情報を知る必要があります。

このような、情報を知る方法としては、実際に現地に行くとか、同じ事業所の同僚のタクシードライバーに教えてもらうなどの方法があります。同じ場所でも観光シーズンか否かで客の数が大きく変わることも当然ありますよね。

少ない情報のタクシー運転手と沢山の情報を持っているタクシー運転手では沢山の情報を持っているタクシー運転手の方が仕事の幅が広がります。また、沢山の情報を知っていればそれだけ稼げるチャンスが増えるので年収アップに繋がります。

まとめ:新卒でもタクシー運転手は稼げる可能性あり!

タクシードライバーの平均年収は約316万円で、別に全く高くありません。業種別の賃金で考えたら底辺クラスかもしれないほど。しかし、勤務エリア、勤務する会社、勤務する時間帯によって、タクシー運転手の年収は大きく変わってきます。

東京23区で営業している社員の福利厚生もしっかりしている大手タクシー会社に勤務し、隔日勤務であればやる気次第で年収1,000万円超えだって夢ではありません。比較的求人募集に力を入れている業界なので、是非チェックしてみてください。

タクシー業界に興味を持つ方が増えたら幸いです。

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大森タカ
20代のフリーライター。新卒としてタクシー会社「日本交通」での就業経験や未経験職種への転職経験などを通じて、・就職・転職・キャリア関係の記事を執筆。